見出し画像

双子と歯医者の道のり。

この間、双子揃って虫歯が見つかった。最近新しくできたクレープ屋さんが気に入っちゃって、足繁く通ってたしなあ。 

きっと障害児を育てている親御さんの中には歯磨きや口腔ケアに苦労している人がいると思うけど、我が家も相当大変だった。 我が家の場合は歯磨き拒否、口を開けない、歯ブラシを噛み潰す、暴れて泣け叫び、その結果、歯磨きがちゃんとできずに虫歯や歯肉炎になったりした。

おまけに2人が幼い頃、虫歯があるとネグレクトや虐待を疑われるようなことを聞いて、それがプレッシャーになり心身ボロボロヘトヘトになってしまい、やり切れずに夕日を見ながら涙をこぼした記憶もある。。。


そして2人が中2のとき、虫歯が悪化してしまい、どうしようもなくなり学校で紹介してもらった大学病院の口腔外科に行った。そこで全身麻酔をして治療をしたのだった。

2人が以前通っていた歯医者は椅子に座れるまで1年かかった。そして椅子に座っても口をなかなか開けずに治療が進まなかった経験がある。これはもしかしたら、相性が悪いのかもしれないと思い、地元の歯医者を見つけるためにママ友から情報収集した。これはやっぱり同じ障害児を育てている人に聞くのが一番だった。評判がよいとこはほぼ同じ歯科でネットの口コミよりも断然信頼できた。

そして、その歯科を紹介してもらい定期的に検診をしてもらうようになった。ママ友の評判通り、先生は障害児と接するのがとにかく上手。色々なポイントを押さえているから、親もいちいち説明しないで安心。障害児とのやりとりが上手なんだから、障害の有無関係なく、子供やお年寄りにも人気のようだ。 

先日、小さな虫歯が見つかったときには、いきなり治療をせずにまずは娘に分かりやすく説明をしてくれた。そして治療に使う器具を全部見せて、実際に手に触れさせて、歯に入れる薬も見せてくれた。そうすると、ビクビクしていた娘は「ふ〜ん」という感じで受け入れて、あっという間に治療終了。 近くで見ていた私は拍子抜け。

あの時、夕日を眺めながら「私はダメな母親だ。」と涙した日から十数年。それから色々な人に助けてもらい、出会い、そして今はなんとかなっていることにジワジワと感動し感謝をしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?