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ビューティー業界におけるエコパッケージと技術革新はどの国が、どのブランドが牽引していくのか?

コスメパッケージにみるサスティナビリティと
ブランドイメージ保持の重要性

サスティナビリティの大きな課題の一つとして
化粧品のパッケージや包装はどれだけ
地球l環境に優しいものであるのか?
この課題は
化粧品の中身(バルク)と同じくらい注目されている。

ecoなパッケージは企業精神を表す代弁者となり、
環境問題にどれくらい取り組みしているかが
見える化指数になっていると
言っても過言ではない。

高級化粧品の分野であれば、
ラグジュアリなイメージを崩さず、
上記の課題を取り入れたパッケージを目指すとなると
それ相応の予算が必要となる。

世界では、これらの課題をどのように取り入れるか?

そしていち早く斬新に取り組むか?

これらは大切な要素であり急務とも言える。

2022 5月に “Luxe Pack Paris“ がパリで開催された。

これはラグジュアリーブランドのための
エコパッケージデザイン提案のエキシビション。

高級パッケージに特化したオリジナルの新しいイベントである。

エコな新技術、新素材等の提案の他に、
各ラグジュアリーブランドのパッケージ担当者や
責任者がゲストスピーカーになってのカンファレンスも行われた。

シャネルからもエコパッケージデザインマネージャーが
スピーカとなって登壇。
(エコパッケージデザインマネージャーのポジションは私が在籍していた2015にはまだなかったけどね。時代の流れですねーー)

またこのエキシビションでは、
各企業が提案する
新素材、新技術さらにパッケージが斬新で
クリエイティビティが高い商材を選ぶコンペティションも行われた。(来場者による投票)

受賞は
エンボス加工とホットスタンプを施した木箱。
これには
耐久性とリアルな木材の木目の視覚的効果が
プレミム感がありで受賞のポイントとなった。

そのほかにも新素材、新エコテクノロジーとして
海藻で作られたパッケージ。
海藻を乾燥せて粉末に粉砕し
さらに液体に変化し、
乾燥させてパッケージを製作する会社。

牡蠣の貝殻を使った新素材は、
人間が消費する軟体動物の殻を
持続可能な方法で製作
および回収することを専門とする会社

ほかにも醸造所で使用された
穀物(ビール等)とカカオ豆(チョコレートの製造に由来)から
バイオソースで作ったパッケージを
テクスチャーだけでなく
色、デザイン、ユニークな素材の提案している会社など、

様々なベンチャー企業が新たな技術提案していたようです。

ロレアルは2025年には全製品のプラスチックを
詰め替え式またはリユース、リサイクル、
たい肥化可能な物にすると目標を掲げている。

ロレアルだけでなく、LVMH、ユニリーバー、etc
多くのブランドが企業理念と共に
サスティナビリティの取り組みを
積極的にビジネス戦略に盛り込んできている。

シャネルは、2021年9月に発表したフレグランス製品
「LES EAUX DECHANEL」、及び、2022年1月に発表した
スキンケア製品「N°1 DE CHANEL」のキャップに、
生分解性のあるバイオプラスチックを採用している。
シャネルはこの技術を持つベンチャー企業に
2018年から投資をし、共業開発している。

フランスが取り組むエコパッケージと
ラグジュアリーブランドのあり方は
新たなビジネスマーケットを牽引していくのか?

そんな問いかけにも思える、このエキシビション。

このグローバルな地球環境への取り組みは
見方を変えれば新しい巨大なマーケットに。
これらの競争から抜きん出てくるのは
どの企業、どのブランドになるか?

日本のエコパッケージ技術は世界のどの位置に現在いるのだろう?

日本の研究心、探究心を持って世界を牽引してほしい。


Make up is fun/Beauty is power
5.cinq.


*冒頭写真はCelvoke コスメにおけるパッケージ取り組みの一つ。
新作発表会にて


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