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齢5000年のドラゴン、いわれなき邪竜認定 9~12話 物語制作者の為の分析

●終盤の特徴

・中盤から暗躍する敵が真のラスボス顕現の原因になる
・ずっと無力だった主人公がちゃんとクライマックスで活躍する
・ヒロイン(の闇)が真のラスボスのパターン
・お祭りやフェス的なものの最中に三幕の問題があり中断、クライマックスを終えて再開して大団円、というこれも使いやすい定石。

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※●はメインプロット、Sはサブプロット、Cはコミックリリーフの略です

●ピンチポイント1

・守護者は敵にそそのかされて守ろうとしたものを逆に滅ぼそうとしてしまう。
C:逆に喜ばれる

●ピンチポイント1リアクション

・主人公は止めるが聞かない。そこへヒロインが駆けつけて止める。
・無力感に打ちひしがれる敵へ、主人公は話を聞いてやり励ます。

●忍び寄る悪者
・守護者が諦めた所で、乗り移っていた敵が今度は主人公へ乗り移る。
しかしすぐには悪さを出来ない(心の闇みたいなもんが必要だが、主人公にそれがない)。

25%

ーーーーーーーーーーーーここから10話

【S1 お楽しみパート】
・ひと段落して出ていこうとする主人公とヒロイン。守護者は呼び止め、後日ある祭りに参加していってほしいという。
二人はそれが終わるまで滞在することになる。
C:敵は主人公の中で一人、頑張って主人公を操れる鍵を探している(多分ないものを必死に探している)。

【S1 ピンチポイント1】

・外から警察機構的な存在が視察にくる。倒した敵が町の周りをたむろしていて慌てる。
C:ヒロインに負けたのがトラウマになっている。
その情報により、主人公へ身分がばれないようにするアイテムをくれたかつてのキャラ(以下キャラA)が駆けつけようとするシーン。

・主人公とヒロインは祭りに参加。
その最中敵がようやく出てこようとするが、主人公には全く効かない。(そもそも弱いので乗り移っても意味がない)

【S1 忍び寄る悪者】
・一緒に居た支援者の提案で、倒した敵の元へ行こうと言われる(悪い奴だと思っていないので、一緒にご飯をあげに行くことに)

50%

ーーーーーーーーーーーーここから11話

●ピンチポイント2
・主人公は敵と遭遇。すっかりトラウマで無力化していたが、敵の相方が戻ったことにより再び狂暴化。
一応これがラスボス的役割。
主人公のピンチにヒロインが駆けつける。

・敵の相方は隙を見て、今度はヒロインにとりつく。

●死の臭い2
・敵には制御できないが、ヒロインの本当の力があふれ出してしまう。旅の序盤で恐れていたことが起きてしまう。(闇落ちして自我を失い世界を滅ぼしかねない)
ここからヒロインが真のラスボスへ。

80%

●プロットポイント2
・情報を得ていたキャラAが駆けつける。守護者も何事かと来る。
しかし叶うわけもなく、全員で逃げ出す。
・このままいけば主人公は念願だったヒロインとの別れを達成できるが、苦しんでいるヒロインを放っておくことが出来ず、立ち向かう決心をする。

75%

ーーーーーーーーーーーーここから12話

●クライマックスの準備
・主人公が命がけで立ち向かったおかげで、ヒロインを元に戻せる突破口が開ける。(無意識だが、ずっと慕ってきた主人公にのみ攻撃が効かないようにしている)

・それを軸に策を弄するが、うまく行かない。ヒロインの闇落ちが進む。

●クライマックス
・主人公がとある策を思いつく。キャラAに時間稼ぎを頼む。
守護者と戦ったことも生かし、その場にあるものすべてを使って主人公はヒロインへぶつかる。

・ヒロインのゴーストも一緒に救う形で、ヒロインを元に戻すことに成功する。
主人公は長く生きてきた中でも得られなかった成長を得ることができる。

95%

●エピローグ

中断していたお祭りは再開し、仲間達や町の皆で楽しむ。


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◇ちょっと感想

・最後まとめちゃいましたけど、普通に面白かったなぁ。30分じゃないからこそのスピード感があったし、全く退屈しなかった。
・ちっちゃくなってからは草食ドラゴンが犬か猫みたいに見えて可愛かったw 声は大塚芳忠さんだと渋すぎるかと思ったけどすぐに慣れたし、クライマックスの迫力はあの声だからこその説得力だったので、キャスティングも素晴らしかったと思う。

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