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シャインポスト1話 物語制作者のための分析 ※ネタバレ


見せ方の参考になる部分

シリアス→コミカル→シリアス、コミックリリーフを交互にやってる


他のアイドルアニメと一味違うところ

・アイドルものでテーマが「輝く」なのに、マネージャーの能力視である光るのが「ネガティブな意味」として表現される。

・主人公とその仲間の二人が「輝かない」のではなく、主人公だけがその特性を持つ。普通ならこれから夢を叶えていくはずの「主人公達」三人ともその特性を持たせがち。
しかもこの主人公以外の仲間が、才能がないとか普通の持たざる者ではなく「嘘を吐いている」というのがとても人間くさく、見方によっては文学的ですらある。


大まかな流れの抽象化

・主人公は夢がある (役割的に「賢者」であるマネージャーにもある)
・その夢がいきなり危機的状況になる
・それを回避するための無理難題を突き付けられる(インサイティングイベント)
※ラブライブとかデレマスでもある展開。アイドルものに限らず使いやすい展開。アイドル展開とでも呼ぶか……。

・主人公たちにとっての「賢者」を無理難題をつきつけたキャラから寄越される

カットバック

・賢者は主人公達が夢をかなえるのに有効な特殊能力があり、有能。本人はそれを使うことを嫌っている。賢者なりの夢をおいたいけれど、やれない理由がある(この作品では、この能力のせいで傷つく人が居た)

カットバック

・その賢者が主人公達の元へ訪れるが、問題があり、協力的じゃない(対立)
賢者は主人公と同じ、もしくは協力関係にある夢から逃げてきた(主人公のような相棒?もいた)。が、無理難題を突き付けたキャラに騙されて主人公と組まされた。

カットバックで賢者の夢を追えないで逃げてきた現状をさらっと視聴者に説明。
見る人の感情を動かすポイント・・・「人の妬み」が原因

・主人公達は賢者を仲間に引き込む作戦を立てる。そこで賢者が「やりたくない」のではなく何かの理由で「やれない」ことに気付く。
賢者は拒否し続けるが、口説き文句の中の信念の一つが賢者に刺さる。賢者はチャンスをやる(二幕突入前の賢者にとっての問答、主人公にとっての「課題」)

・そのチャンスシーン。(下げてから上げる構図)
賢者は夢を叶えるための現実を突きつけつつも、刺さった言葉が気になっていて、今度は質問で主人公達を試す。※これは賢者の「やれない」理由に関係している質問。
その応答で主人公は賢者の眼鏡にかなう。(作品では主人公だけ輝かなかった=飾らない、本物?)
賢者はひとまず目標までの小さい条件を出し、仮で相棒になることを決める。

※賢者=作品内ではマネージャー
でも賢者じゃないかも。トラウマや成長要素ありそうだし、ダブル主人公みたいなものか。「ボーイミーツガールで同じ夢を追う系」の類型。「着せ替え人形は恋をする」とか「ランウェイで笑って」等。


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