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33.副業に挑戦。成果が出たけれど……。

会計事務所でバイトしながら、バイト以外の時間で副業挑戦は続く。当時、まだ出始めの電子書籍自費出版の代理店ビジネスにも挑戦した。加盟費が安かったので挑戦したものの、1件も契約出来ずに即撤退した。

次に、ホームページ制作会社の営業代理店にも挑戦した。これは3件契約したものの、肝心の制作会社の方が内輪揉めの末に解散し消滅し2ヶ月で終了。次に、音声入力PCの代理店の説明会にも行ってみた。が、当日説明会に行ったら、もろネズミ講。(数年後に実際逮捕される)

次に、営業代行会社の営業代行を依頼したいクライアントさんの発掘営業の代行というややこしい代理店の説明会にも参加したが、先方の担当者がハリウッドの映画によく出てくるタイプの悪人面だったので却下した。

あまりに副業彷徨者だった俺を気にしたのか、競馬分析ソフト・マガジンの販売代理店に挑戦しようとする俺に流石に高山が待ったを掛け、「もっと自宅だけで完結するようなシンプルな副業にした方が良いよ」と言われた為、結局ネットビジネスに取り組む事にした。

高山のアドバイスに従い、インターネットで見つけた情報商材を参考にアフィリエイトを始めた。レクチャー内容はこんな感じだ。アフィリエイトサービスプロバイダー(ブログやサイトでお小遣いを稼ぎたいアフィリエイターと商品を売りたい広告主を仲介する業者)で、売れている商品ランキングで上位のジャンルから宣伝したい商品を選ぶ。

次に、その商品のターゲットとなるお客さんがどんな悩みを抱いているか徹底的に調べる。次に、そのお客さんが、その悩みの解決の為に、検索エンジンでどんなキーワードで検索しそうか考える。キーワードを質問に置き換えた上で、その回答を書くようにしてサイトを作る。

とりあえず書かれてる通りにやってみた。

作業作業の日々だった。最初は土日に取り組むだけだったが、朝活の読書時間を半分にしてノートPCで作業をするようなり、やがて仕事から帰宅後の夜にも作業をするようになる。

いざ、アフィリエイトに着手してから3ヶ月目には何と成果が出る。1ヶ月辺り、たった12アクセス(ユニークユーザー)しか無いサイトなのに、何とこのサイトから3件も成約につながった。何だかすごい達成感だった。

このプチ成功で得たノウハウをベースに、宣伝する商品だけ変えて同じようなサイトをどんどん作成してみたら、翌月には副収入が月3万円を突破した。「これは行ける!」と思い、さらに同じようなサイトを量産し続けた。

イメージが湧かない人も居るかもしれないので、箇条書きで捕捉説明しておこう。

最初は骨盤ベルトを宣伝する。
「土偶体型が気になる」人向けに、骨盤ベルトを活用すれば改善するよ!という内容のウェブサイトを作ると少ないアクセスにも関わらず成果が出る。
次に、「夕方・体臭が気になる」人向けに、ある体臭対策のボディーソープがオススメだよ!という内容のウェブサイトを作ると、同じく少ないアクセスにも関わらず成果が出る。

こんな感じで宣伝する商品を変えて繰り返している内に、コンプレックス系の商品であれば少ないアクセスでも成果が出やすい事に気付く。以後、お店で買うのは恥ずかしいと感じるようなコンプレックス系の商品を選びアフィリエイトサイトを作り続けた。実に43サイトも作った結果、副収入も一番良い時には月8万円を突破した。

だが、その後、検索エンジンのアルゴリズムが変更になり、このノウハウが通用しなくなってしまったのだ。最大で月8万円を突破していた副収入も、あっという間に3千円~1万円程度に落ちてしまった。これが、案外ショックだった。


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