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38.仕事にもコンディショニング発想を導入してみた。

不思議なモノで、こうやって過去の問題を整理しただけで、無気力感が払拭された。自分の中で、自分に合点が行く形で、今に至るまでの俺史みたいなものを整理出来たからだと思う。正直、それぞれの解釈が合ってるかどうかは俺は分からん。

だが、俺の後ろに一本の筋道が通った事で、心の奥底に残存し続けていた負の要素を、「過去のモノ」として石灰化して無力化したり、憑き物として払い出す事が出来た気がする。

さらに、本多さんから「大抵の人が上手くいってた経験がある。そこを思い出し、そこから自分が得意そうな手法を引っ張ってくると良い」とのアドバイスを受け、急に視界が明るくなった。

俺の場合、それは間違い無くサッカーだ。試合当日に最高のパフォーマンスが出せるように、日々の練習で最高のアウトプットが出来るように、体調管理(食事・睡眠・生活・他)を徹底してきた。

これが、大学サッカー部時代は出来ていた。言わばコンディショニング発想。これを仕事にも取り入れてみようと思った。

まずは、会計事務所の仕事で最大限のパフォーマンスを発揮出来るよう試行錯誤してみる事にした。照準は営業(クロージング)だ。

調子が良い時の自分を思い出してみた。1:先方に対してコチラのモメンタムが勝っている状態。(腰が引けてない、前のめりにガンガン行ける精神状態) 2:営業トークが淀みなく出てくる。(用意したトークも、アドリブのトークも、スラスラと出てくる状態) 3:視界がクリアで、笑顔が自然な状態。

とりあえずはこの3つを満たした状態を【良好状態】として、常に【良好状態】を維持する為には、どのような生活習慣(食事・睡眠・生活・メンタル)が望ましいか実験してみる事にした。

正直、「これ!」という定まった答えは無い。ただ、食事であれば、教科書的な栄養+俺の場合は肉、果物を食べると何だか体調が良いとか、睡眠ならば、どんなに疲れている日でも軽く走った時の方が翌朝の爽快感が違うとか、生活だったら、掃除は休みの日にまとめてやるよりも、少しずつでも良いので毎日どこか掃除する方が、家事の億劫度が低く済むとか、どんなに多忙な時でも、サッカーをした方がメンタル面に良いとか……。

結構曖昧だし、時期によって変わりもする。だから、時々チューニングが必要だし、かなりストイックに取り組む必要もある。が、どうやら、こんな感じのセミアスリート的な自己管理の方が俺には合うみたいだ。むしろストイックに振った方が出来る。これは発見だった。

その後、ジムにも通い始めた。最初は外を走るだけだったが、段々、それ自体がストレス解消になってきて、運動による疲れが、むしろ翌日の【良好状態】に効果があるって事が確実に分かった。いざジムに通うと、益々生活にリズムというかサイクルというか良い流れ(軸)が通貫し始めた。

ジムにより副業の作業時間は減ったが、アウトプットは質、量ともに良くなったし、自分でも驚くくらい良い感じで生活・仕事・副業が回り始めた。

しかし、不思議な感覚だ。俺が主役という不思議な自意識というか自我というか自在感というか……。いや自分と向き合ってる・付き合ってるといった感じかもしれない。恐らくだが、試行錯誤の段階で年柄年中、自分を見つめるようになったのが大きいのかもしれない。

ただし、一つだけ欠点がある。それは自分流のルールが増えちゃって面倒な奴になっている。これを他人に押しつけないよう注意しないとね。あと他人が居る時は臨機応変に変える事が出来るような人間にならんとヤバいね。だから、変に凝り固まってしまわないよう注意が必要だ。まあ、でもバツイチだし、以前みたいに誰かを不幸にするくらいなら面倒な奴くらいの方がマシかもしれない。

ホント、何事も一長一短だね。

セミアスリート的な生活は、仕事にも好影響を齎していた。俺の営業トークが冴え、笑顔が素敵になったからだろうか、営業成績もどんどん良くなっていった。お陰で収入も、バイトなのに、インセンティブ効果で、あっさり年齢の数(30代半ば)を超えていった。

増えた収入で、副業環境改善の為にPCを買い換える事にした。作業効率や、眼精疲労対策、さらには俺の場合首痛対策を考慮した場合、デスクトップの方が良かったので、21.5型のデスクトップを思い切って購入。自宅で配置場所を考えるが、16㎡の部屋にデスクトップ用の机を配置するのは無理があった。という事で、普通に手狭になった部屋にお別れを告げる事にした。

しかし、ゴミではなく、副業のデスクトップで部屋が手狭になるなんて……、俺、成長したな!


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