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煮干しラーメンに出会った

 バンコクは日本の大都市にも劣らないラーメン激戦区になっていて、日本の有名店の進出によって、案外いい店が多いと思う。

 ただ、値段がどんどん高くなっていて、以前のように気軽に行けるような店も少ないのは残念だ。かつては100バーツ台というのが主流だったが、今や300バーツ前後も驚くほどの値段ではない。日本のラーメン相場と同じくらいの金額になる。当時はまずいとはいえ、100バーツの時代を知る者としては妙に高くて行きにくい。

 いずれにしても、日本のラーメンが最もおいしいのはやっぱり日本国内だ。というわけで、先日大阪に行ったときにふと思いついて、人気のラーメン店に行くことにした。

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 ネットで検索すると、イベント会場があったなんば周辺だけでも多数の有名店があった。その中で注目したのが「大阪煮干しらーめん玉五郎」だ。

 なぜなら煮干しラーメンを食べたいと思い。マンガ「ラーメン発見伝」で頻繁に登場する脇役の小池さんが経営するラーメン店が煮干しを主要材料にしたスープを作っているだからだ。数年前に東京・新橋のラーメン店で魚粉のスープに感動したので、おそらくそれに近いものではないのかなと思って。

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 注文したのは特製煮干しラーメン、1000円だった。要は全部乗せみたいな感じで、チャーシュー増量、味玉つきだから、初めての場合、これが一番無難なのかな。ほかにもつけ麺もあった。ただ、つけ麺はボクの中では子どものころから食べている池袋の大勝軒なので、ここでは普通の汁麺にした次第だ。

 味はほどよく脂っこいけれども、煮干しでさっぱりというか。麺も中太っていうのかな。ボクは太い麺が好きで、細麺はとにかく苦手なので、この麺なら全然OKという感じだ。チャーシューも肉厚だし、味玉もいい。

 ちなみに、これは海苔がついていない。店主が忘れた。来てすぐに撮り、店主が忘れてたことにすぐ気がついたけれども。海苔つきのバージョンは下記だ。

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 そんな特製煮干しラーメンにこれといった問題点は全然見当たらない。もしなにか問題点を指摘するとしたら、ラーメンではなく、店の方にひとつだけある。

 仕切りの間隔が狭いことだ。カウンター席しかなく、コロナの関係なのか元々なのかはわからないが、板でひとり分に区切られている。それがちょっと狭い。成人男性でも十分に入る幅ではあるが、肩幅よりちょっと広い程度なので、食べるときに肘を広げることができない。これはきつい。

 解決方法は、ちょうどいい時間帯に行って、カウンターの端っこを狙うしかない。そうすれば、片側に板がないので、広々食べられるはずだ。

 運営はいろいろな飲食店をやっているようだ。でも、ヒストリーを見ると一時期は玉五郎を展開しまくっている。それだけ人気だったのでしょう。新宿にもあったようだが、ネットでは閉店の文字も見かける。東京で食べられるならありがたい話で。

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