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日本人しか知らない店・欧米人しか知らない店@バンコク

 こういう時代なので誰も知らない店なんてないけれども、国籍や民族によってある程度嗜好などが偏ることもあって、タイトルのような店が多少はあると思う。数年前に友人が見つけた「El Mercado」という店がそんな感じだった。MRTクイーンシリキット駅裏手の住宅街にある。ボクからしたらスペイン料理なのかフレンチなのかわからないような、そんな店だった。

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 当時は日本語でEl Mercadoを検索すると、情報がほとんど出てこなかった。駐在員奥様のブロガーなんかはよく知っていて、そういった人の紹介文がいくつかあった程度だったと思う。

 実際に入ってみると富裕層のタイ人と欧米人ばかり。行ったときは日本人らしき客は我々だけだった。それでもほぼ満席で、とにかく賑わっていた。欧米人はどうやってこの店を知ったのかって思うが、まあ、口コミとネットなんでしょうね。

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 当時は店の入り口に看板がなかったか、立てかけてある黒板にチョークで書いている程度。しかも、タウンハウスの門の奥が店なので、トンネルを潜っていくような構造だった。知らなかったら絶対に入らないような場所だ。エリア的にも中流階層が暮らすような住宅街だし、車で通ったことは何度もあったけれど、まさかこんなところに店があるとはね。

 逆に日本人だけが知っていて、欧米人が知らない店というのもあるのだろう。実際、そうだと思う。というのは、コロナで一時期アルコール提供する飲食店が営業できなくなった。その再開後、それまで日本人だけを相手にしていた店はなかなか客足が戻っていなかった。一方で、タイ人とか国籍問わず相手にしていた店は普通に客足が戻っていたので、やっぱりそういうのはあると思う。

 El Mercadoで思ったけれども、やっぱりその国ならともかく、外国において第3国の人ばかりが集まる店はちょっと警戒してしまうというか、怖いなと思う。言葉の問題ではなくて、ボクの場合はノリがわからなくて嫌だなと。

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 でも、特定の国の人であろうが、そうでなかろうが、人がたくさん集まるレストランは大体おいしいね。それは間違いない。この店はボクがいつも行くような店の客層とはまったく違ったけれど、雰囲気はアットホームといえばそんな感じでもあった。生ガキもおいしかったし、普段飲まないワインも友人が選んでくれたが、それもおいしかったし。ほかの料理もよかった。なんかのアヒージョだったかな、そんなのもよかったし。

 別の友人が「スマホはそのときに一番人気がある機種を買う」と言っていた。好きか嫌いかは別にして、売れている機種はやっぱりなにかしらの理由があって人気なのだと。確かに、言われてみればそうだ。飲食店も結局同じなんだな。

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