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【タイ】アルコールやタバコの持ち込みは申請通りに【スワナプーム国際空港】

 タイはナイトスポットが多いことから、昔で言う「夜も眠らない街」の印象がある。しかし、現実的には東京の方がよほど眠らない。タイは夜遊びにつきもののアルコール類、それからタバコは物価指数からすればかなり高い。規制も厳しいので注意が必要だ。

 アルコールに関して言えば、まず小売りは11時~14時、17時~24時までしか販売を許されていない。飲食店はアルコール販売の許可がないとできないし、出版物やテレビに関してはビールやワインなどの液体が映ることも許されていない。ビール会社などの広告はロゴまでは許されているものの、瓶や液体は写せない。

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 タバコはもっと厳しいと言っていい。パッケージはタバコをやめるように促す嫌がらせの写真が年々、パッケージを占める割合を増やしており、現在はタバコのロゴの方が小さい。コンビニエンスストアなどでは普通に販売されてはいるものの、すべて隠した状態で置かれているので、観光客が銘柄名を知らずになにか買いたいというときにはちょっと面倒だ。

 路上喫煙は禁止はされていないものの、ポイ捨て罰金は最大で2000バーツ(約7000円)になる。

 路上は多くが喫煙自体は問題ないが、地域や特定の場所では完全禁煙を強いられる。公共施設、商業施設、交通機関などがそれに当たる。特定のビーチなども禁煙になっていて、これらの場所に設置された喫煙エリア以外で違反が発覚すれば5000バーツ(約17500円)の罰金になる。ビーチなどでは特別な罰金設定で数万バーツにもなるので、より注意が必要だ。

 飲食店でも喫煙は厳しい。エアコンつきの飲食店は完全禁煙になっている。一部の日本料理店は2階席などで喫煙可能にしているが、実際的には法に触れる行為になっている。

 タバコの中でも厳しいのが電子タバコ、あるいは加熱式タバコなどだ。特に日本ではかなり普及しているが、タイでは一切禁止されているので注意が必要だ。所持しているだけで最大50万バーツ(約175万円)の罰金か、懲役最大10年、もしくはその両方が科せられる。

 怖いのは、日本で普及しているため、タイの警察、特にバンコクの警察署は日本人を中心に取り締まっていることだ。罰金はあくまでも最大値が50万バーツなので、警察署で反省していると判断されれば2万~5万バーツ(約7万~17.5万円)で済むと言われている。下手に言い訳をしたり言い返したりすれば起訴されて大変な目に遭ってしまうので、違反は違反、下手に出るしかない。

 ちなみに、バンコクのトンロー警察署の私服警官は、加熱式タバコの日本人喫煙者をみつけると、下記のサイトを見せてきて、禁止されていることを説明するらしい。

 これは友人であり、仕事仲間でもある明石直哉氏の記事で、タイの電子タバコ関連の記事としては最も詳しいものなのではないか。トンロー署もよく見ているものだ。

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 日本人を狙い撃ちという点では空港も気をつけたい。格安航空会社(LCC)が発着するドンムアン空港は不明だが、少なくともスワナプーム国際空港では日本人だけを見ているのではないかと思われる対応を税関職員が行っているのをボクは見ている。

 これは、空港に到着し、タバコやアルコールの持ち込み制限を超えているにも関わらず無申告で通過した人を外で捕まえているのだ。この場合はかなり高額な罰金が請求される。

 タバコの免税範囲は紙巻きタバコが200本(1カートン)、もしくは葉巻や刻みタバコ、嗅ぎタバコなどは250gまでとなっている。アルコールは1リットルまで。無申告で入国した場合、罰金はタバコが1カートンあたり5000バーツ(約17500円)、アルコールは数万円以上も要求される場合があるようだ。

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 気をつけたいのは、数人で訪タイした際、免税範囲であっても、ひとりがまとめて所持していた場合、無申告での入国と判断され、高額の罰金が請求されるか、検挙される場合もあるようだ。ちゃんとひとりひとり、免税範囲内で携行するようにしなければならない。

 スワナプーム国際空港では到着ロビーが2階にあり、人を待っていたボクは3階から見下ろしていたところ、税関職員と思われる制服姿の者たちが数人、日本人の男性だけを狙って所持品検査を実施しているように見受けられた。だから、免税範囲を超えている場合は、正直に申請した方が、結果安く済むということになる。最近のタイはこういうことに妙に細かく、厳しくなているので、東南アジアだからいい加減だと甘く見ない方がよさそうだ。

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