見出し画像

バンコクの「鉄道市場シーナカリン」の画像を多めに

 SNS映えするスポットとして人気のある(あった?)、ラチャダピセーク通りの鉄道市場、あるいは「タラート・ロットファイ」は3つめの拠点になる。最初は週末市で有名なチャトチャック市場の辺りにあったアンティーク系の専門市場だった。タイ国鉄保有の土地を借りていたようでこの名前になったのだが、どうも国鉄中央駅移転の関係か立ち退きになり、2番目としてバンコクの東の端にあるシーナカリン通りに移った。

 このシーナカリンの方は土地が広大で、最初のときと同じようにアンティーク関連が強い。そんな鉄道市場シーナカリンの様子を撮った画像があるので、ここで紹介したい。撮影は最近ではなく、2019年1月に撮影したものだ。

画像1

 ラチャダーの鉄道市場は毎晩営業しているが、シーナカリンは最初の市場と同じように週末のみの営業になる。開催日の周辺は大渋滞になるほど人が集まる。ちょうどシーコンスクエアという巨大な商業施設の裏にあるので、元々人が集まる場所だった。

 また、営業時間は夜だけなので、夕方ごろから店が開き始め、19時過ぎから深夜までがピークタイムとなる。

 ちなみに、現在はイエローラインというモノレールを建設中で、これが完成すれば、MRT(地下鉄)などから乗り継ぎで来やすくなると思う。まあ、MRTラートプラオ駅方面からぐるりと回ってくる必要があるので、それだったら今と同じようにBTSウドムスック駅からタクシーの方がいいと思うが。

画像2

 入り口周辺はタイ人の若者向けのファッション屋台が建ち並ぶ。アンティーク関係は赤レンガの倉庫風の建物にあるので、敷地奥に行かないといけない。

画像3

画像4

 タイ人が集まるところには飲食店が必ず出てくる。普通のタイ料理から和食系まで様々なものがあるので、鉄道市場はラチャダー同様、食事と買いものを同時に楽しむ場所というイメージだ。

画像5

画像6

画像7

 正面入り口近辺は小さな屋台群で、奥の方がアンティーク関係になる。レンガ造りの倉庫群があるので、横浜とか函館っぽさもあったりなかったり。アンティークと言ってもタイっぽいのは看板などで、ほかは輸入物あるいは外国のアンティーク風なものが品揃えという印象か。

 タイは最近になってアンティーク家具などが人気になってきた程度で、一般的なタイ人は古いものにあまり興味を持たない傾向にあると思う。特にタイの伝統っぽいものは最近になって注目されているものの、かつては外国人だけが喜ぶものという雰囲気があった。

 バンコクの中華街ヤワラーを見てみればわかると思う。地下鉄が延伸して、1800年代からあるあの街に行きやすくなった。しかし、古いからいいのに、地元住民たちは延伸で人が来るからと、ここぞとばかりに古いものを壊し、新しい建物を作り始めている。

 だから、タイ人は本来アンティークに興味がなかったわけだ。でも、若い世代を中心に古いもののよさ、タイの伝統の魅力に自分たちで気づき始め、こういったムーブメントが出てきたのかと思う。

画像8

画像9

画像10

画像11

 ラチャダーはアンティーク色があまり強くなく、大半が飲食店という感じだが、シーナカリンは物販の方がやや多いかもしれない。倉庫街っぽくて雰囲気がいいので、ラチャダーのように上から見る市場の様子とは違い、歩きながら撮るSNS映えスポットが多い。

画像12

画像13

 ラチャダーは市場の敷地自体があまり広くないので、ピークタイムは結構混んでいるが、こちらは広々しているので、ピーク時間も夕涼みがてら歩ける点はいい。ただ、駐車場は早めに行かないと混雑する。場所柄、車やバイクで来る人が多い。

画像14

画像15

画像16

 飲食店ももちろん多い。ちゃんとした店舗を持つ店はラチャダーより多いのではないだろうか。正面入り口から見て、右手の奥などに飲食店が集中している。また、シーナカリン通りから正面入り口までの道にも飲食店が多い。

画像17

画像18

画像19

 ラチャダーのように、屋台風の店もたくさんある。店はラチャダーとほとんど同じという感じがする。ラチャダーで人気の手づかみで食べるバーベキュー店もあったり。あれはボクは好きではない。食べものをテーブルに載せて手づかみでむしゃむしゃするのはなんか下品だ。

画像20

 こういった、日本の駄菓子屋みたいな雰囲気の店もある。中国製と見られる安いおもちゃなどを並べていて、子どもたちはみんな足を止める。

画像21

画像22

 立ち食いができる簡単な食べものや甘いものもたくさんある。飲みもの屋台も少なくないので、食べながら歩き回ることができて楽しい。日本の祭に来たような気分になる。

画像23

画像24

 ファッション関係の店はタイ人センスなので、日本人に向くかどうかはなんとも言えない。ただ、近年のタイ人デザイナーは世界的にも注目されるし、縫製もいいので、いい洋服などもあるかもしれない。タイの縫製技術が上がったのは皮肉にも今の政情不安を造り出した張本人であるタークシン元首相だったりするのだが。

画像25

画像26

 メイン会場はこういったテントが立ち並ぶ。上からは見えないが、これはラチャダーピセーク通りの有名夜景となったテント群と同じような感じか。近くのシーコンスクエアの上からはほかの建物が邪魔をしているし、角度的にはラチャダーのようにきれいには見えない。

画像27

 これは和食風の屋台だ。あくまでも「風」だけども。寿司とかたこ焼きは最近は定着してきた屋台のひとつだ。まあ、味は日本のレベルを期待してはいけない。日本人が思う寿司やたこ焼きとは別物と思った方がいいかも。

画像28

画像29

画像30

 あとはこういった軽食系も多い。いろいろと見終わって、帰る直前に購入して帰るという感じか。

 車で来た場合、あまり遅めに出る、つまりみんなが帰る時間に帰ろうとすると駐車場を出るだけでも大渋滞で大変なことになる。鉄道市場シーナカリンの攻略のコツは、早めに来て、早めに退散することだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?