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【パタヤ】海に行ってプールに入る【ラーマーヤナ】

 タイは東側にタイ湾、西側にアンダマン海に面したビーチリゾートがいくつもある。潮流なのか雨季乾季の関係で、東側がハイシーズンだとするともう一方はローシーズンになり、季節が変わると逆転する。これによって、タイ国内は1年中海のシーズンが訪れる。

 そんなタイのビーチリゾートで有名なのは、プーケット、サムイ、ホアヒン、そしてパタヤだ。ほかにも外国人にはあまり知られていないリゾートもたくさんある。その中でパタヤはバンコクから車で2時間ちょっとなので、都心から最も近いビーチリゾートとしてタイ国内外の人から人気がある。スワナプーム空港から直行でパタヤに向かう人も多いくらいだ。

 ただ、パタヤの海はきれいとは言い難い。20年前と比べたらだいぶきれいになった方だが。歓楽街も大きい。というか、パタヤは元々ベトナム戦争時に歓楽街として大きくなった。だから、街中に子どもたちには見せたくないような光景がある。

 そこでおすすめの過ごし方は、ホテルのプールなどで遊ぶことだ。ビーチは見るだけ。実際に泳ぐのはホテルの敷地内。ただ、ほとんどのホテル内プールは小さい。だから数日滞在だと飽きてしまう。となれば、有料だが大きなプールがあるので、そういったところに行くこともひとつの選択肢だ。自称ではあるもののタイで最も大きいというプールもパタヤにある。「ラーマーヤナ・ウォーターパーク」だ。

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 ラーマーヤナは古代インドの長編叙事詩であり、ヒンズーの聖典のひとつでもある。そんな大それたものの名前を冠するだけあって、確かに園内は広い。一応パタヤにあるということになっているけれど、パタヤの中心地からは結構遠い。車でも30分以上かかる。

 パタヤはこういったテーマパーク的なウォーターパークがほかにもある。パタヤ市街地から最も近いのが、パタヤビーチの隣にあるジョムティエンビーチとの間にあるプールだ。

 あとは、アニメ専門チャンネルのガートゥーンネットワークのキャラクターをメインにしたプールだ。世界的に見てもわりと新しめのスライダーなどがあって、子どもたちにとってはかなり楽しめることは間違いない。パタヤビーチからもわりと近いが、料金は高い。

 あとは、先日ニュースになっていたが、コロンビアピクチャーズが今年10月開業を目指してパタヤ近辺でテーマパークを建造中だそうだ。その一部はウォーターパークなのだとか。

 このニュースをよくよく読んでみれば、ガートゥーンネットワークのプールが改装され、このコロンビアピクチャーズのプールになるようで。ということは、パタヤの有料プールの総数は変わらないようだ。

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 ラーマーヤナは波のプール、流れるプール、スライダーが複数ある。波のプールは大人でも溺れるくらい深い部分があるなど、結構アグレッシブだと思う。

 流れるプールは裏の直線はなんだか不気味なくらい長いのだが、実は仕掛けがあって、定期的に波が起こる。これはなかなかおもしろいと思う。

 プール全体に小さな小屋が立ち並んでいる。これは有料のVIPルームで、子どもたちはプールで遊び、疲れた大人が休んでいられるようなところだ。このほかにも無料のビーチチェアがたくさんあった。

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 スライダー各種はたくさんあって、垂直に落下するものから、浮き輪に乗って下るのなどさまざま。浮き輪もひとり乗りとふたり乗りがあった。また、シート状のものに乗って滑るのもある。

 ボクは足立区育ちだ。かつては西新井に東京マリンという、ウォーターパークとしてはとてつもなく狭いプールがあった。ボクの中では東京の最大のプールは豊島園だが、子どもではなかなか行けないので、足立区の隅に住むボクらには東京マリンは天国だった。埼玉県に行けば越谷の辺りにしらこばと水上公園がある。しかし、そこは簡単なスライダーしかなく。だから、本気で遊ぶには東京マリン一択だった。

 東京マリンなら豊島園にもあったハーフパイプのようなスライダーもあったし、当時としては珍しかったシートに乗って滑るスライダーもあった。だからこのスライダーをラーマーヤナで見たときに懐かしい気分になったものだ。

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 先ほどラーマーヤナは中心地から遠いと書いたが、この画像の向こうの風景を見てもらえばその遠さがわかるだろう。隣には有名なワイナリーもあったりする。

 タイのウォーターパークはわりとしっかり安全管理をしていると思う。スライダーもちゃんと係の人が見張っていて、安全に滑れないと判断したら滑らせてくれない。

 ちなみに東京マリンは厳しいといえば厳しかったが、ラーマーヤナの断り方と真逆で、「退場!」と怒鳴って追い出す係員が多かった。スライダーではまずなかったが、波のプールは退場者が続出していた。というのは、波が出てくる口に近づきすぎると退場処分になるのだが、子どもの身長だと深くて足がつかなくて吸い込まれるようにそちらに行ってしまうから。だから、退場者のほぼ全員が子どもだった。

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 記憶が合っていればだが、東京マリンのシートは水色のウレタンみたいな柔らかいシートで、しかもただ1枚のペロッとしたシートだったはず。自分で先端を折り曲げて掴んでいたと思うのだが。タイのシートはちゃんとハンドルがついていて、時代を感じた。

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 小さい子ども用のプールもある。滑り台も小さい。ただ、小さいわりには角度があるというかスピードがつくので、下に着いたときに水しぶきがすごい。ほとんどの子どもが着水後に見せる顔が真顔だった。

 基本的に食べものの持ち込みは禁止だったはず。中に食堂があるのでそこで食べるのだが、タイの高級有料プールは、少なくともボクと家族が行ったことがあるところ(5ヶ所かな)はどこでもムチャクチャ値段が高く、選択肢も少ない上、全然おいしくない。これだけはなんとか改善してほしいところだ。

 ラーマーヤナは現時点では休園になっているようだ。閉業ではなく、あくまでも臨時休業中とのこと。

 この時世なのでできないこともあるかとは思うが、公式サイトではどうもリニューアルを匂わせているので、もしかしたらコロンビアピクチャーズに対抗するなにかを行うのかなと思ったり。あちらはパタヤの中心地から近い。スクムビット通り沿いにあるので、ラーマーヤナは立地条件がかなり不利だ。だから、なにか施策で客を取り戻そうとしているかも。とりあえず安い飲食店を増やせばいいと個人的には思う。

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