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タイもついにEVチャージステーションが設置され始める

 最近、自動車会社は電気自動車(EV)の製造に力を入れているようで、テスラ社なんてほぼ電気自動車専門のメーカーも出ているし、スポーツカーで有名なポルシェも最近タイカンという完全な電気自動車を発売している。電気自動車なんておもちゃの延長にすら感じるが、意外とパワーがあり、スピードも出る。

 しかし、電気自動車購入には大きな不安が残る。それは充電をする場所だ。タイ国内でこれまでボク自身が見たことがあるのは、BTSプラカノン駅近くのコンドミニアム(分譲マンション)の下にあったチャージステーションくらいだった。それが最近になって徐々に設置場所が増えてきたようである。

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 バンコク郊外、もしかしたらここはすでにサムットプラカン県に入っているかもしれない。そんな場所にあるセブンイレブンにこのチャージステーションができた。記憶が定かではないが、2月とかそれくらいにできたような。

 一応駐車スペースも緑色に塗られて専用化してあり、まだ電気自動車が普及していないタイにおいてはこのスペースは常に空きスペースになっている。

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 この近くには大きな私立病院があるので、場所としてはいいところに置かれている。所得層で考えると、これから電気自動車を購入しそうなレベルの人たちが来る病院だからだ。

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 このステーションを置いているのは「MEA」、すなわち「首都電力公社」になる。ということは、国が進めている事業と言ってもいいようなものだろう。

 ただ、誰でも自由に使えるわけではなく、まずMEAがリリースしているアプリをダウンロードする必要がある

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 車を停めてチャージのコンセントを車に差し込み、次にアプリでステーションのQRを読み込みとチャージが可能になるようだ。当然ながら数秒で完了するわけではないので、使い方の説明内には車に鍵をかけることを勧めている。

 下記のMEA EVのサイトを見ると、どうやらMEAもまだすべてで対応しているわけではなく、首都圏内でもわずか10のMEA支部が動いているだけのようなので、ボクが見かけたのはまだレアケースなのかもしれない。MEA絡みということは国絡みと見ていいとは思うが、まだまだ設置は始まったばかりで、電気自動車向きの環境がタイにできたわけではなさそう。

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 この場所にあったのは2つのチャージャーだ。今後電気自動車が増えると仮定すれば、たったふたつだけというのはちょっと少ない気もする。そうなると、なおさらまだガソリンエンジンの方がいいと思えてしまう。手が出ないが、ポルシェのタイカンなんかは結構かっこいいし、ついに電気自動車も時代が来た感じがするのだが、まずは環境でしょう。

 特に地方に行く場合によりチャージャー確保の不安が強い。バンコクなら最悪自宅でチャージできる可能性もあるが、地方だと電力供給そのものが不安定なエリアもあるわけで、そんな中に電気自動車で行ったら苦労するだろうことは火を見るより明らかではないか。

 というわけで、タイで電気自動車購入はもうちょい「待ち」なのかもしれない。

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