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ウドンのタイ料理ファミレス「メーヤー」

 タイ東北部の中でもコラートやコンケーンに続いて大きな街であるウドンタニーの市街地で、トゥクトゥクの運転手におすすめのレストランはどこかと訊いたら、この「メーヤー」に連れていかれた。外観よりも店内が妙に広くて、ちょっと不思議なレストランだったが、なかなかいい店だった。

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 メーヤーは、ヤー母さんという意味になるのだろうか。日本で言うところのファミリーレストラン風の品揃えで、イサーン料理というよりは、典型的なタイ料理店だった。客も常に多く、人気のある様子がうかがえた。

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 店内は普通というか、昭和時代にお洒落を気取っていた田舎のケーキ店みたいな空気をボクは感じた。段差で高低があって、外から見るよりも座席数が多い、ちょっと不思議な内装だった。

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 地方の人が中心だから食事は食事、飲みは飲みで分けるからなのか、ビールがあまり出ないようで、キンキンにいつも冷えているのはありがたい。あるときは、画像のようにビア・ウンになっていてよかった。アイスボックみたいになにか目的があってそうなったとかではなく、単にちょっと凍らせたビールである。

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 これはヤム・プラードゥックフーだ。この店のものはバンコクではあまり見ない作り方だと思った。ナマズの肉をサクサクに揚げた料理で、炭火で焼いたナマズとは違って、川魚臭さがないのでおすすめ。特別な料理ではなくて、どこにでもあるようなメニューだが、こんなにきれいに揚げている店を見たことがない。

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 ヤム・プラードゥックフーは必ずこういった甘酸っぱいソースを大量にかける。かけたばかりのときは甘酸っぱさとサクサク感、しばらくするとソースの水分でナマズの身がしなってきて、最初とは違った食感になる。辛味、酸味、塩味、甘味が一体となった料理だ。

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 これはちょっと珍しい形態のネーム・シークロン・ムートートだ。ネームは発酵させた肉料理で、これはブタのスペアリブを発酵させたものを揚げている。普通は骨つき肉だけなのだが、メーヤーのこれは一緒に発酵させた米まで揚げてあって、素晴らしい料理になっていた。

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 これはたぶんナマズのから揚げだと思う。でも、かけてあるソースや煎り米を見ると、もしかしたらナマズのラープもしくはナムトックかもしれない。煎り米で結構苦みがあるけども、ナマズの臭み消しになっていたような。

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 これはなにかの芽とエビの炒めものだ。全然憶えていないが。

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 これはゲーンだ。カレーっぽいけれども、なんだろう。レッドカレーかチューチーか。ただ、やっぱり田舎なので、画像を見る限りではトウガラシが容赦なく入っているので、結構辛いのかと。

 場所はウドンタニー市街の中心と言っていい。外国人にとっては国鉄駅、セントラル・デパート、バスターミナル近辺がウドン市街の中心になるが、ウドンタニー県民にとってはメーヤーの辺りが中心になるかと思う。

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