【タイ飯】バンコクおすすめチーカフタ【生肉料理8】
日本国内ではなかなか食べられない「生肉料理」がバンコクなら自己責任で食べることができる。屋台から高級レストランまで、あらゆる飲食店で生肉を目にする。そんな、バンコクで食べられる生肉料理を複数回に渡って紹介していく。今回はバンコクでも数少ないトルコ料理店「Ottoman(オットマン)」である。
トルコにも生肉料理がある。その名は「チーカフタ」だ。
チーカフタは牛肉にスパイスやブルグル(小麦の挽き割りの粉)を混ぜ、肉団子風にしたものだ。ブルグルは下記で紹介したレバノンの生肉料理であるクッベ・ナーイエなどでも使っていた。
チーカフタを食べるとき、女性はヨーグルトドリンクを飲むようだ。インドのラッシーに似た飲みものである。
一方、男性は「ラキ」というアルコール度数45%の蒸留酒をチーカフタをつまみに飲む。強い酒なので、ショットグラスに入れ、水割りで飲む。すると、このラキは白濁する。
これもレバノンの強めの酒であるアラックと同じだ。蒸留方法なども同じなので、ほぼ同じ種類の酒と言っても過言ではない。
このように、トルコとレバノンは似たような文化圏にあるので、生肉料理の食べ方が似ている。だから、チーカフタも発祥は同じと見られる。個人的にはタルタルステーキから来ているのではないかと見ている。
とはいえ、チーカフタはクッベ・ナーイエとはまったく違う。
というのは、クッベ・ナーイエは完全に生肉とわかる。クッベ・ナーイエも食材がいろいろ使うが、生肉の比率が大きい。一方、チーカフタはメインになる食材がブルグルだ。そのため、見た目も食感も生肉料理とは感じない。ある意味では食べやすいといえば食べやすい。
それからOttomanのチーカフタはボリュームがすごい。一般的にもチーカフタはひとり頭10個と計算するそうだ。この記事で撮影したものは一見ものすごい量に感じられるが、実はわずかふたり分でしかない。
さらにチーカフタは「ケバブブレッド」と一緒に食べる。ほかにはピクルスのような酢漬けの野菜もある。
これだけの量がありながら、店主曰く「チーカフタは前菜」なのだとか。我々はチーカフタでトルコ人の胃袋の大きさを実感できる。そういう意味では、チーカフタはトルコ料理のトラディッショナルな一面と言える。
・DATA
店名:Ottoman(オットマン)
住所:653 Baan Silom Room A10-A11 Silom Rd. Soi19 Bangrak Bangkok
電話:02-635-3688
時間:10:30~22:30
web:https://www.facebook.com/ottomanturkishbkk/
値段:
Ciq Kufte:200B/1人前
※最低でも2時間前に要予約で、5人前から受付
※この情報は取材時のものです。
※生肉食は100%安全ではありません。当記事はおすすめの生肉料理店を紹介するものであり、安全性を保証するものではありません。タイでの生肉食は自己責任において自己判断で食べるようにしてください。注意点などは下記にまとめています。
※当記事はバンコクで発行される無料誌「DACO」の492号(2018年11月5日発行号)に掲載された記事を加筆修正しています。
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