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書籍紹介2「東南アジア 裏の歩き方」

 2012年の9月ごろに出たのが2冊目の「東南アジア 裏の歩き方」だ。取材と執筆自体は2011年中には終わっていたのだが、出版社の都合で本が完成したのはかなり遅くなった。

 1冊目と同じ出版社「彩図社」から出た本で、こちらは単著として初めての本になった。

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[内容]
現在、経済成長のまっただ中にある東南アジア。
ベトナムやラオスは市場開放し、急速に街が発展。カンボジアでは田舎町でも道路が整備され始めた。タイにいたっては高層ビルが立ち並び、日本で手に入るものと同じものが何でも揃ってしまう。インターネットの普及などで、人々の考え方やライフスタイルも大きく変わった。東南アジアはいま確実に変化を迎えているのだ。
だが、そうはいってもやはり東南アジアである。
どれほど街や文化が洗練されようとも、マイウェイを行く者はマイウェイを進み続けるのだ。
少数民族美女が踊るタイ・チェンマイ、怪しい雰囲気満点のタイ・ウドンタニー、外国人旅行者を虜にするラオス・バンビエンのハッピーメニュー、ベトナム・ホーチミンでのホンダガールとの死闘、カンボジア・ポイペトのカジノで一攫千金……。
『バンコク 裏の歩き方』の著者が、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジアの4ヶ国に潜入。各国の最新夜遊び事情から衝擊の珍スポット、B級グルメまで、東南アジアの怪しすぎるポイントに体当たり取材を敢行!東南アジア旅行に必携の一冊!

 東南アジアといってもすべての国々ではなく、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジアの4ヶ国を周った内容になっている。ベトナムが好きになったきっかけでもあったし、各国を「旅」してきたと実感できる取材旅行だった。

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 このころはまだ駆け出しだったし、とはいえ今もそうなのだが、取材旅行というのはいつも緊張するものだ。よく「いろいろなところに行けていいね」なんて言われるが、確かに本の内容を誰よりも先に見ているということはライターの醍醐味ではある。しかし、取材旅行ではなにも得られるものがなかったらその本は出版できないという、終わりを意味する。

 だから、長期の取材、特に海外の取材は本当に緊張する。このときもタイ以外の国でほとんど眠ることができず、大体2週間程度の取材日程を組んでいたが、中盤か後半で体調を崩してしまった。なにせ言葉も完ぺきでないし、本にできるネタを掴まなければならないので、ある程度情報量が集まらないと気が休まらない。結局一番安心できた瞬間は、帰りの飛行機くらいだ。

 だからこそ、初めての海外取材を体験し、その厳しさとおもしろさを感じた。見本を手にしたときの感動は今もしっかり憶えている。

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