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【ベト飯】この季節ならハノイで鍋だ!

 この時期になるとベトナム・ハノイに行きたくてうずうずする。こういう時期なのでなかなか行けないどころか、ここ数日は現地の日本人を取り巻くハノイの状況がドえらい大変で、さらに行きにくい状況だ。

 この季節はハノイなら寒い日もあるでしょう。そんなときは鍋を食べたい。ハノイ市内には無数に鍋の店があるから、どこかの屋台に座って、寒がりながら、熱い鍋で暖まりたい。

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 ベトナム語で鍋は「LAU」(声調記号はわからない)だ。ラウと読むのでしょうか。この単語が最初に憶えたベトナム語かもしれない。それくらい、ハノイ市内にはたくさんこの文字があふれている。

 ベトナムは南国というイメージがあるが、北部のハノイはそれなりに寒くなる。12月から3月にかけてだが、でもやっぱり南国なので、暑い日と寒い日の落差がすごい。だから、服を選ぶのが大変だ。

 寒いタイミングはハノイ市街地でさえタイの北部の都市チェンマイよりもずっと気温が低い。だからこそ鍋が似合うというものだ。ハノイの鍋はヤギ肉や魚など、とにかくなんでもあるという印象。シンプルな牛肉とか豚肉、海鮮の鍋だったら初心者でも安心でしょう。

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 ベトナムの路上鍋を食べる場合、だいたいこんな感じのセットが来る。カセット式のガスコンロの場合もあるが、こういうところも多い。オレンジ色のはパックに入ってきて、一見おいしそうだが、店員はすぐにこのようにコンロに入れてしまう。

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 パックの中身を丸々投入する。デザートなのかと思えばそういうことではなくて・・・、

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固形燃料だった。タイもそうだが、固形燃料は水色のイメージがあるが、ベトナムはオレンジ色のようだ。

 しかもこの量。タイや日本では保温程度の役目だと思う。でも、ベトナムでは火の元であるようで、これくらいの量を使わないと鍋にならないのかもしれない。

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 セットで頼んだ場合はこんな感じで。野菜は別に来る。これは肉の皿だ。一番下に生の牛肉があるが、その上には脂身の多い肉。これも牛肉だったと思う。でも、脂が多く、かつ固めだった気もする。

 トウガラシがついてくるのはやっぱりここが東南アジアだからだろうか。タイだとこのサイズのトウガラシは全然辛くないが、ベトナムはそこそこに辛いので、食べるときには注意がいる。

 とはいえ、トウガラシは体温を下げる効果があった気がするが。こんな寒い中ではトウガラシはいらないと思う。

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 このようにあの固形燃料でもここまで沸騰させることができる。野菜もたっぷりで、ひとりで食べるには十分すぎる。他店もそうだが、ハノイで鍋を食べる場合に手っ取り早い主要食材&野菜のセットはだいたい2~4人分くらいあると思う。

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 それから、これ。ベトナム料理をこのブログで取り上げるときに絶対出てくるのが、この岩塩と完熟ライムのタレ「ムオイ・ティエウ・チャン」だ。塩とトウガラシに完熟岩塩を絞ると、切り口からたっぷりとライム汁が飛び出してくる。

 このライムの完熟度がすごくて、この1粒でタレの皿にたっぷりの果汁が出てくる。タイにはこのタイプの完熟ライムはないから、余計にこのタレが気になる。

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 先の画像はドンスアン市場の横にある屋台だった。たぶんそこは観光地価格だと思う。セットで50万ドンくらいしたような。25ドルだから2500円くらい。記憶が正しければだが、でもかなりの高額だったのは間違いない。

 外国人が多いエリアにも鍋の店がある。外国人向けなのでそこも高いのだが、ドンスアンと比べればまだ安い。半額くらい。20万~25万ドンくらいだったはず。

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 野菜の皿にインスタント麺が載っているのがわかる。ベトナムの鍋にこのインスタント麺はつきものだ。ドンスアンでもあった。とにかくインスタント麺は当たり前のようで。

 そもそもベトナム麺料理にはインスタント麺のものもある。炒める料理も、インスタント麺を使ったものもあり、家庭でも食べるような大衆料理なのだという。ミーサオという料理だったかな。

 実際、コンビニやスーパーにスープの素とかがついていない、麺だけが袋に入ったものも売っているくらいで、ベトナムではとても当たり前な食材みたいだ。タイの麺屋台でもインスタント麺があるが、それはあくまでも袋めんを使っているので、麺だけを用意するという需要がない。ベトナム特有のやり方なのではないだろうか。

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 日本人が鍋をする場合、そのインスタント麺は普通最後に入れるのではないか。鍋でたくさんの食材から出汁が出て、そのスープで締めにインスタント麺を入れる。

 ところが、ベトナム人はそのタイミングではないらしい。店員がサービスで鍋を作ってくれるのだが、最初の段階で麺を入れようとする。「いや、あとで」と言えばやめてくれるのだが、中が減って野菜とか肉を追加で入れてくれるときにもまた麺を入れようとする。最後にって言っても、言葉がわからないのではなく、最後に食べるということ自体が理解できていないようだった。

 なんだかんだ鍋料理は日本が最強だと思う。でも、ハノイでいろいろな鍋を食べるのもまた楽しいのではないか。ボクは旅行のときにときどき、ひたすら同じものだけを食べることをする。その旅行期間ずっと、だ。そうすると見えてくるものがある気がして。いつか寒いときにハノイに行ったら、ひたすら鍋で過ごしたい。

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