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【タイ飯】バンコクおすすめメット・ブロッチェン【生肉料理2】

 日本国内ではなかなか食べられない「生肉料理」がバンコクなら自己責任で食べることができる。屋台から高級レストランまで、あらゆる飲食店で生肉を目にする。そんな、バンコクで食べられる生肉料理を複数回に渡って紹介していきたい。今回はバンコクでは老舗クラスのドイツ料理店「Bei Otto(バイオット)」を紹介したい。

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 生肉料理というとレバ刺しあたりが思い浮かぶところだ。どちらかというとアジアの料理のひとつというイメージがあるが、欧米でも生肉食はある。バンコクにも欧米の飲食店で生肉があるが、中でも珍しいのがドイツ料理でしょう。

 日常的に生肉食がある(あった)のは日本を始め、やはりアジアの国々だ。とはいえ、日本人がおそらく最も生肉を日常的に食し、生肉食がある国の多くはあまり日常的な料理ではなく、結婚式などの特別な日に食べることが普通のようである。

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 そんな中、欧米では珍しく、ドイツは日本と同じように日常的に生肉を食べる。それも日本ではほとんど見られない豚肉の生食である。それがこの「メット・ブロッチェン」だ。メット・ブロッチェンはドイツでは朝食によく食べるのだという。あるドイツ人はメット・ブロッチェンを「メインではなく、ハンバーガーでもない。スナックとか、サンドイッチのような軽食のイメージ」と言った。

 ドイツではメット・ブロッチェンの扱いは法令で定められている。脂肪分は35%未満、2℃以下の状態でひき肉にしなければならない。また、包装していないものはその日のうちに食べるなど安全性を確保する条項が事細かに決められているのだ。よく日本人とドイツ人の気質は似ているというが、こういった点も日本に似ている。

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 バンコクに数軒ドイツ料理店があるが、中でも人気があり、本格的で、老舗なのがこの「Bei Otto(バイオット)」だ。1984年創業で、輸入した生ドイツ・ビールも飲め、身も心もドイツに浸ることができる。

 実際にドイツ人のタイ在住者の御用達レストランでもあり、店前にはドイツのパンやスイーツを売るベーカリー&カフェも併設する。料理によってはこの自家製ドイツ式のパンもついてくるのだが、このパンもまたおいしい。

 Bei Ottoのメット・ブロッチェンも生豚ひき肉もおいしいが、パンもまたいい。豚ひき肉にはタマネギやハーブなどが混ぜられ、爽やかな味わいだった。(※現在は完全な生豚肉ではなく、軽く茹でたものを使っている)

 ほかには牛肉のタルタルステーキもある。薬味を混ぜた、洋式ユッケといった感じで、豚肉同様、こちらも新鮮な牛肉を使っていた。

 Bei Ottoではタイの法令に従った高品質の豚肉を使い安全性を確保していた。そのため、肉質は新鮮な魚の刺身のような爽やかな食感だ。朝食やランチでも楽しめるし、ビールを飲みながら楽しむか。迷うところである。

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・DATA
店名:Bei Otto(バイオット)
住所:1 Soi20 Sukhumvit Rd. Klongtoey Bangkok
電話:02-259-4560
時間:11:00~24:00
web:https://www.beiotto.com/
値段:
Schweinemettbrötchen(メット・ブロッチェン):140B++
Beef Tartare(ビーフ・タルタル):750B++
※メット・ブロッチェンは2018年2月からタイ保健所の推奨に合わせ100%生ではなく、湯で軽くポーチしている。ビーフ・タルタルも1日以上前に要予約。
※この情報は取材時のものです。
※生肉食は100%安全ではありません。当記事はおすすめの生肉料理店を紹介するものであり、安全性を保証するものではありません。タイでの生肉食は自己責任において自己判断で食べるようにしてください。注意点などは下記にまとめています。
※当記事はバンコクで発行される無料誌「DACO」の492号(2018年11月5日発行号)に掲載された記事を加筆修正しています。


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