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竹ノ塚駅を「最果ての僻地」なんて言われたけど蒲田駅だって似たようなもんって思ってたら全然違った

 ボクは荒川区生まれの足立区育ちだ。何回か引っ越しして、3歳くらいから最寄り駅が東武伊勢崎線(今はスカイツリー線なのかな)の竹ノ塚駅になった(本当の最寄りは谷塚駅だけど)。高校生くらいまでは普通に竹ノ塚で遊んでいたし、子どものころなんかは特に都会に感じたものだ。

 ところが、この10年くらいでだいぶ様子が変わり、踏切の辺りはフィリピン・パブの集合地帯になっていた。まるでバンコクのタニヤ通りのような感じで、料金体系もほぼタニヤと同じ額だった。地元の人だけでなく、各地からもたくさんの人が遊びに来るような場所だったようで。今は去年のクラスターでほぼ壊滅状態らしいが。

 あるとき、出版社の人と打ち合わせをしていたら、「知ってます? 竹ノ塚っていう東京の最果て、僻地があって・・・」という話になった。知ってるもなにも地元だし、むしろそんな風に言われているとは思わなかった。

 でも、それで言ったら、蒲田だって県境に近いし、イメージとしてはそんな感じなのでは? と思ったものだ。というのは、まだ10代のころに大手企業のバイト面接で蒲田に一度だけ来たことがあって、寂れた駅という印象を受けたからだ。でも、2、3年前に蒲田に行く機会があって行ってみたら全然違っていた。

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 蒲田駅は南に神奈川県がある。駅から直線距離でおよそ2.8キロくらいか。竹ノ塚は北に埼玉県だ。直線距離で1.3キロほど。距離的には確かに竹ノ塚の方が最果てにかなり近づくけれども、若いときに行った蒲田駅のイメージは竹ノ塚以上に下町だった。

 ところが、2008年に駅舎がリニューアルされたようで、今は全然違う。駅周辺もお洒落な店もあるし、活気があった。なにより、北千住から常磐線1本で行けるようになっていることがすごい。よくわからないが、時間帯などによって柏方面だとか、宇都宮方面にも蒲田から直で行けるとか、便利になりすぎてわけがわからない。

 わが竹ノ塚は、この数日から2ヶ月くらいの間、何回か駅前を通って様子を見ているけれども、むしろ人が減りつつあるのかと思うくらい活気がない。一応現在は駅舎を改修しているのだが、それで人が増えるとも思えない。

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 いったいなにがこの差を生んだのだろうか。JRがあるからなのか。足立区のハイブランド・エリアである北千住もやっぱりJRがあることで活気があるしな。

 足立区でJR駅があるのは北千住と綾瀬くらいか。まあ、綾瀬はJRがあろうが、活気があろうが足立区の底辺だからここは論外としたい。(※足立区民は地元愛があるわけではないけれど、基本地元テリトリー外を下に見る性質があるので、ボクのこの綾瀬を見下している発言には特に根拠はない)

 あとは神奈川ブランドに蒲田も引っ張られているのではないかな。次の駅が確か川崎だったような。川崎にも去年だったか一昨年に行ったが、まあ都会だね。竹ノ塚に置き換えると、草加駅(竹ノ塚の次の次の駅)が川崎のレベルに相当するかな。でも、草加も大概田舎だと思う。(※現在滞在している実家が草加なので、最も利用している駅だから、この印象に関しては大いに根拠がある)

 蒲田は結局のところ、竹ノ塚と比較する場所ではないのかもしれない。蒲田を東京の南の県境駅とすれば、東京の北側においては赤羽駅の方が比較対象としてちょうどいいのかもしれない。川崎が川口とすれば、まさにという感じ。

 というわけで、そう考えると、竹ノ塚はやっぱり東京の最果てであり、僻地であることは間違いないのかもしれない。

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