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タイの元祖(?)ビアホール「タワンデーン・ジャーマンブリュワリー」

 バンコクにはクラフトビール店が増加している。しかし、主にマイナーなビールを輸入しているだけに過ぎず、マイクロブリュワリーを保有する店は限定される。最近はシンハビールの直営店「EST.33」がマイクロブリュワリーつきで話題になるが、自家醸造のビールで元々有名だったのは、ラマ3世通りにある「タワンデーン・ジャーマンブリュワリー」(以下タワンデーン)だ。タイの元祖(?)ビアホールで、ビールもあるし、ショーもあるしで、ムチャクチャ楽しい場所である。

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 タワンデーンはいくつか支店がある。ラマ3世通り、ラムイントラ、ジェンワッタナだ。その中で一番行きやすく、盛り上がるのがラマ3世通りの店だ。ここを本店と言っていいのかと思う。1999年創業で、店内には醸造タンクがいくつも見られる。

 注文できるビールは3種類(ラガー、ドゥンケル、ヴァイツェン)で、特徴はメニューに説明がある。いずれもおいしいし、すべて注文して味比べをしてもいいだろう。

 ちなみに、タワンデーンという名称のルークトゥン(タイ式演歌と訳す人もいる、タイ独自の音楽ジャンル)などを中心にしたディスコがパタナカーン通りにもあるので注意したい。タイ人も区別するため、またそういう店名であることから単にタワンデーンとは言わず、イサーン・タワンデーンと呼ぶ。

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 店内は広く巨大なビアホールだ。第2支店のラムイントラが2000席、第3支店のジェンワッタナで1000席規模なので、ラマ3店はもっと大きいと思う。巨大とはいえ人気なので、基本的には予約した方がいいかもしれない。上記サイトからも予約可能だ。

 1階の正面には大きなステージがあり、様々なショーを開催してる。中には客が参加するものもあるなど、飽きさせない工夫がされている。

 オーナーは今ものすごい金持ちなんだとか。コンビニで売っているカラバオデーンという栄養ドリンクもこのグループが製造しているということで、そこそこに売れているのでムチャクチャ儲かっているらしい。

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 ビールはジョッキ、ピッチャーのほかこういったタワーもある。店員が注いでくれるので、落ち着いて飲んでいられる。

 料理もおいしい。タイ料理が中心になる。中には和食もある。確かサーモンの刺身があったような。安心して食べられるかどうかは不明だが。

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 ドイツ料理だって用意されている。とはいえ、厳密なドイツ料理というよりは、タイナイズされたドイツ料理といったところか。ソーセージの盛り合わせなどもあった。

 このカームー・ヨーロマン(ドイツ風豚足)は、実際にドイツにもある料理で、豚足をからっと揚げている。タワンデーンでは「カームー・トート・タワンデーン」という名称だ。

 この料理には必ずタイ式のタレをつけるのだが、ここではタイ海鮮でよく見るシーフードソースのようなものがつく。でも、それは不要だと思う。そのまま食べても十分ビールのつまみになる。そのタレによって揚げた豚足の重さが口と胃に来なくなるので、たまにちょっとつけるとアクセントになるかも。

 ラマ3世通り店の場所はBTSチョンノンシー駅からまっすぐナラティワート通りを南下してくればいい。この駅辺りからタクシーに「タワンデーン」と言ってもほかのタワンデーンに行くことはないので、外国人でも行きやすい。あるいは、チョンノンシー駅から出るバンコクBRT(バス高速輸送システム)でも行ける。降車する駅はたぶんナララーム31で、タワンデーンの前に停まる。

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