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ベトナムのススメ

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高田胤臣が実際に体験し、本当におすすめしたいベトナムをまとめたマガジンです。
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記事一覧

フエの王宮跡地にまた行きたい

 何年か前にベトナム中部に行った際、フエにも行ってきた。ただ、駆け足の取材の中で1日だけ、昼間に行っただけだ。もっとじっくりと周ればよかったなと思っていて、このコロナ禍が過ぎたらダナン、ホイアン、そしてこのフエに真っ先に行きたい。特にフエ王宮、あるいは阮朝王宮と呼ばれるスポットに行きたい。  行った時期が12月半ばで、中部とはいえ気温が低く、寒かった。歩いて周るにはちょうどよかったけれども、あいにくフエに来たときは天気がよくなかった。  フエの王宮は世界遺産にも認定されて

ネムチュアとネムのベトナム語の意味がわかった

 一昨日のアップで、タイの発酵ソーセージのネームと、ベトナムのネムチュアは語源が同じなのだろうかという内容を書いた。その記事は下記だ。  この中でネーム・ヌアンというタイ料理があるが、これのベトナム語を検索すると焼いたネムチュアの画像が出てくるとも書いた。その件について、友人からネムについての意味などを説明するメッセージが届いた。  彼はベトナムの首都ハノイに駐在する人で、バンコクのカオサン通りのゲストハウスで出会っている。もうかれこれ20年も前のことだ。その後彼は日本の

タイのネームはベトナムのネムチュア?

 タイとベトナムは一見似ているようで、まったく違う文化がある。当然国と民族が違う結果だ。タイとベトナムは接してもいない。しかし、中国から陸続きであり、双方の国で国境はカンボジアとラオスに接しているので、どこか遠くなのに近いものもあったりするから不思議だ。  その中で気になっているのが、ベトナムの発酵ソーセージの「ネムチュア」だ。  ベトナム料理は独特なものがあって、興味深い。おいしいものもたくさんある。そんな中で、一度だけ食べたことのあるのがネムチュアと呼ばれるものだ。

バインミーってサブウェイみたいなもんだけど全然違うのはなぜなのか

 ベトナムの手軽なフードのひとつというか代表格なのが、バゲットを使った「バインミー」でしょう。小さいフランスパンのサンドイッチで、同じくフランスの植民地であったカンボジアやラオスにもあるけれど、各国で地元の食習慣や食材を採り入れて独自に発展したのがおもしろい。ベトナムはわりと料理に地方性が強く出てるイメージだけれども、バインミーはどこにでもあって、基本的には似たような中身なのかなと思う。  そんなバインミーは、よくよく考えると、世界中にあるサンドイッチのファストフード店であ

【ベト飯】フエにあるブン・ボー・フエの有名店に行ってみたら気がついたこと

 フエに行ったことがある。ベトなく中部の港湾都市ダナンから鉄道で2時間か3時間か。フエは1801年から1945年まで阮朝の都だった地域で、ユネスコの世界文化遺産に指定される建造物などがある。また、ベトナム戦争時は1968年にいわゆるテト攻勢によって激戦地になり、市街が戦場と化した。映画「フルメタルジャケット」の中で後半の市街地戦がフエという設定になっている。  このフエにはいろいろと名物料理があるのだが、中でも有名なのがブン・ボー・フエだ。ブンは形状がそうめんに似ている、微

ハノイのベトナム航空のエアポートバスがひどい

 タイもそうだが、ベトナムもまずは空港から市街地までが外国人観光客には難所だと思う。空港からタクシーでぼったくられないように行くことが至難の業だ。知人は脅されたりしたこともあるし、在住者でもボッタクリ・タクシー以外に乗ることが困難とぼやいていた。  ただ、近年は配車アプリの台頭で随分と状況はよくなったようだ。従来のタクシー会社が対抗してパッケージ料金みたいなのを用意しているようだし(もしかしたら市街から空港行きだけかもしれないけど)。  ボクはそういった面倒が嫌なので、ず

【ベト飯】人気店だったことを知らなかった牛肉米粉麺「フォー10」

 ハノイではいつも旧市街に宿泊する。ゲストハウスが多いからだ。大教会の近くだと安くていい宿が無数にある。飲食店も多いので、ボクみたいにただいるだけのスタイルの場合、案外便利だったりする。  そんなエリアの飲食店でいくつか好きな店があるが、牛肉の米粉麺であるフォー・ボーがメインの「フォー10」をまずおすすめしたい。10万ドンくらいするのでやや高い印象だが、おいしいし、量も多い。そして、知らなかったのだが、結構な人気店らしく。  フォー・ボーといえば、日本人にはフォー・ティン

ベトナム・ダナンでマンガにももう出てこないシチュエーションに出会った

 これほどまでにどうでもいい記事はこの世にないかもしれないが、ベトナムの中部の港湾都市ダナンの市街地で、今どきマンガにも出てこないようなシチュエーションに出会ったことを思い出した。  たとえば、早朝に食パンを咥えて走る学生とか、角で出合い頭にぶつかって、それが転校生で恋に落ちるとか。そういう日本人ならみんな知っているようなシチュエーションであり、そんなの実際に見ないし、という場面。そんなものをダナンで見かけた。  1990年代、あるいは2000年代初頭はタイもいろいろとお

【ベト飯】ダナンの本格麻婆豆腐に感激

 ベトナム戦争時、中部のダナンは米軍の拠点と日本では報道されていた。だから日本の70代以上の人にとって「ダナン」という響きはある意味では懐かしさとか青春時代の香りを感じるのではないか。そんなダナンは今や戦争当時の面影は市街地にほとんどない。ホーチミンとハイフォンに続く大きな港もあり、たくさんの外国企業がこの地にある。  日本の企業も例外ではなく、ジェトロのサイトではダナン商工会議所に所属する日系企業数は100社を超えるようだ。日本料理店や日本人向けのカラオケ店も何軒かある。

【情報求ム!】ベトジェットの看板「ベトナムのガッキー」は誰?

 ベトナムの新垣結衣をご存知だろうか。いや、知っている人なんているわけがないか。なぜなら、ベトナム在住のボクの友人が呼んでいるだけで、ほかに誰もそう呼ぶ人はいない。とはいえ、ベトナムに来たことがある人は見かけたことがあるはず。  ここでいう「ベトナムのガッキー」(以下ベト・ガッキー)は、ベトナムの格安航空会社「ベトジェットエア」の立て看板の女性のことだ。ベトジェットは社長が女性でありながら、キャビンアテンダントがビキニ姿でサービスをしたことで世界的に話題になった。ちなみに、

【ベト飯】肉まんデカい

 見落としがちだけれども、肉まんは不思議とどこにでもある。日本、タイ、ベトナムならどこでも売っていて、安いし、大概、味的にもハズレがない。本場の中国は前職の出張でしか行ったことがないので、肉まんの記憶がない。行ったといっても上海、香港、深圳、東莞、南京の近くくらいで。タイと日本はコンビニにあるからよく見かけるわけだが、ベトナム、特に南部だと路上でも売っているのでより身近だ。そして、なぜかベトナム南部の肉まんはデカい。  ベトナム人は歴史的背景もあってか、中国を異様なまでに嫌

【ベト飯】ベトナムのガイヤーン「ビンミン」

 延々肉の話ばかりだが、今回も。といっても、今回はベトナムのヤキトリ、あるいはガイヤーンの店のことを紹介したい。「ビンミン」という食堂というか屋台がハノイの競技場の近くにあって、これがまたおいしい。特にベトナムらしいという感じではなく、ただ鶏肉を炭火で焼いただけというシンプルな料理だ。  さすがに肉シリーズは今回が最後になる。もう肉で思い出す話は今のところない。  さて、「ヤキトリ」というと日本的な細い串にちょうどいい量の肉が刺さっている姿をイメージする。だから、ビンミン

【ベト飯】ホーチミンで「おっぱい」を堪能する

 前回の路上焼肉で思い出したのだが、何年か前にホーチミンで焼肉に連れて行ってもらったことがある。現地在住の方によれば「おっぱい」がおすすめだと教えられた。実際に行ってみると若い人がいっぱいいるし、いい店だった。こんな状況だけども、ネットで見る限りではまだ営業しているようだ。  場所はたぶん下記のリーチューチョンとかそんな感じの通りだ。ベトナム語はTroをチョと読むのは聞いたことがあるが、Tuはなんて読むのでしょう。  下記マップの「Lương Sơn Quán - Bò

【ベト飯】ハノイの線路脇で焼肉を

 前回のハノイの鍋で思い出したが、ハノイには路上焼肉もある。こんな状況なのでもしかしたらなくなっている可能性もあるが、ハノイ旧市街の中心、ドンスアン市場近くの線路脇に数軒ほど焼肉店が並んでいるのだ。外国人が多いエリアにも数年前から同じような焼肉店が出ているが、ここはそれ以前からあり、しかも半額以下という値段設定になっている。短い脚の椅子に座り、飛び散る油に震えながら食べる焼肉は最高だ。  初めてベトナムに来たときから目にしていて興味があり、でもなかなか行けなかったのだが、何