市谷の杜 本と活字館に行ってきたよ!
私の真の目的
前から行きたかった市谷の杜 本と活字館に行ってきました!
今回、私が行った真の目的は、フォントの日で言っていた「秀英体グッズ」をもらうことでした!
↓フォントの日の詳細はこちら
調べてみたら、【「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮」~リソグラフでコラージュカードづくり~】というワークショップが開催されていることを知り、それに参加することにしました。
わーーい! わーーい!
市谷の杜 本と活字館まで行くまで
市谷の杜 本と活字館までの道のりは、JR市ケ谷駅からGoogleマップを頼りに行ったのですが、迷ってしまいました。
しかし、見覚えのある「市谷の杜 本と活字館」が見えたときは嬉しかったーー。雰囲気のある建物で素敵ですよねーー。
ワークショップ リソグラフでコラージュカードづくり
「リソグラフでコラージュカードづくり」というワークショップには、4人という少人数の参加者が集まります。そのため、いつもすぐに満席になる人気のワークショップで、私自身も参加したいと思っていたけれど、いつも満席で参加できなかったのです。
会場に着いたら、説明書のような紙をもらって、ざっと読んでいたらもう開始の時間。今回印刷に使う機械の前にスタッフさんがいたので、説明書片手に近づいて、機械の使い方を聞きました。
以下は、市谷の杜本と活字館のウェブサイトに掲載されたリソグラフについての説明文です。
もらった説明書には書いてあったんですが、懐かしのプリントゴッコを応用した機械だそうで、記憶に微かにある理想科学工業株式会社さんのロゴがついていて懐かしかったです。
今回は青とゴールドの2色で刷るワークショップでした。いろいろ説明してくれて、リソグラフのインクの特徴(透けるので紙の色の影響が出てくるなど)や、版ズレが起きてしまうことを教えてもらいました!
今回は今企画展でやっている「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮 Aquirax Uno Kaleidoscope -Behind the Scene-(前期)」とコラボのワークショップで、特別に宇野亞喜良さんの絵をコラージュするというものでした。
もう、宇野亞喜良さんの絵だけでなんでも素敵な仕上がりしか浮かびません。
説明が終わり、30分間真剣にコラージュをしました。仕上がりに文字を意識して、文字の上に猫が乗っているような感じにするなどを考えながら貼り付けました。(ただ、版ズレがあるので、「乗ってくれたらいいなあ」という気持ちで貼っていました。)作品が完成したので、スタッフの方に台紙を渡して印刷してもらいました。
しおり活版印刷体験
ワークショップ後、スタッフの方から隣でしおり活版印刷体験ができることを教えてもらったので、そちらも体験しました。卓上活版印刷(テキン)でしおりに宇野亞喜良さんのコウモリのイラストを印刷するというもので、私は卓上活版印刷というのは初めてでした。
卓上活版印刷の説明は↓がわかりやすいかなと思います。
インクの色は青と赤から選べたのですが、リソグラフで青で刷ったので、こちらでは赤のインクを選びました。
しおりが仕上がって裏を見たら、カラーバーとトンボが刷られていたので、スタッフの方に聞きました。今回の「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮 Aquirax Uno Kaleidoscope -Behind the Scene-」で刷られた印刷物の余りを利用しているとのことでした。
サステナブルであり、面白い!
そんな感じでマニアックなことばかり言っていたので「デザイナーですか?」と聞かれてしまいました(笑)
宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮 Aquirax Uno Kaleidoscope -Behind the Scene-(前期)
ワークショップなどをしていた制作室の隣にあるのが展示室。そこで今やっている企画展は「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮 Aquirax Uno Kaleidoscope -Behind the Scene-(前期)」です。これも前から見たい企画展だったので、じっくり見ました。
すごく興味深い印刷物がたくさんあったので、ご紹介します!
入ってすぐに目を引くのはこの作品です。箔の上から色を刷っているものなのですが、パッと見た時、「箔と特色で刷っているのかな?」と思ったんですが、説明を読むと色自体はCMYKで刷ったと書いてあったので大変驚きました。箔の上にCMYKで刷るとこんな色になるんだ! これは本物を見ていただきたいです。
下の作品は、ギルディングというヨーロッパで伝統的に行われている箔工芸技術を和紙に対して取り入れた作品です。この組み合わせは珍しく、私自身も興味深く鑑賞しました。版は1枚しかないという事実にも驚かされました。手作業で箔の配置をしているため、展示されているパターンも多種多様でした。
おまけ
今回の展示は、雑誌『デザインのひきだし』(グラフィック社)編集長の津田淳子さんが特殊印刷設計に挑んだものなので、初校から校了までが展示されており、津田さんの赤字が書かれており、丁寧かつ優しさを感じる内容に「津田さん、素敵」と思いました。
すごく面白かったので、後期も行きたい!
「秀英体グッズ」ゲットだぜぃ
4月10日にオンラインで開催された、「フォントの日だよ全員集合〜あのフォントが使えるってフォント!?〜」で、フォントの日を記念して、市谷の杜 本と活字館に行き、合言葉を受付に言った人には「秀英体グッズをプレゼントします!」と言っていたので、合言葉を言って秀英体バッチをもらいました!
わーー!!
秀英体とは大日本印刷が開発した書体です。(ちなみに、市谷の杜 本と活字館を運営しているのは大日本印刷株式会社さんです)
詳細は↓を読んでください!
もらったのは缶バッジでした。スタッフの方たちも同じものをつけていて、「お揃いですねーー」とわいわいと話しました。(この辺りはとてもマニアックな話で、スタッフの方たちと盛り上がりました。大貼りの話なども話題になりましたっw)
喫茶にかわいいの見つけました
喫茶があったので覗いてみました。
そしたら、「宇野亞喜良 万華鏡印刷花絮」のコラボドリンクがあったので、私は迷わず猫ちゃん頼みました!
カプチーノは目の前で作っていたので、私はガン見しちゃいました。猫の形の型があって、コーヒーの上にセットし、そこにココア(なのかな?)を振りかけてイラストをあしらっていました。作っている方が「この型は2階で作ったんですよ」と教えてくれました。
にしてもかわいい…かわいい。宇野さん天才。
凝りに凝った施設内のデザイン
行って一番衝撃を受けたのは、施設内のいろんな部分のデザインです!
なんでこんなにすごいのに、誰も教えてくれなかったのよーー!!
とにかく全体的に秀英体の存在感がすごくて、「こんな強い書体だったんだなーー」と思いました。
とっても見やすいし、かっこいいし、よい書体だなーーとしみじみ思いました。
で、秀英体が使われているところは、活字を彷彿させるデザインになっているんですよ!
おもしろくって看板とか案内を写真撮りまくりました。
あまりにおもしろかったので、看板のデザインについてスタッフの方に聞きました。
そしたら、やはり活字がモチーフになっていて、「文字とかが書かれている部分はインクがのっているようなデザインになってて、スミがのっている感じになっていて、真っ黒じゃないですよ」と教えてもらいました。え、まじか!?
「スミがのっているか一番わかりやすいのはエレベータの案内なんですよ。今いる階だけスミがのっているんです」と教えてもらい、「マジか!」と思い、確認しました。
こ、凝ってる。
誰がデザインしたかは知りませんが、デザイナーの活字愛を感じられて、とっても素敵な施設でした!
想像以上におもしろい施設なので、また行きたいと思いました。
皆さんもぜひ行って、いろんなところで活字を感じてみてくださいねーー。