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浮心法(心の浄化のための準備)

人は、過去において辛い出来事などを経験した時の「憎しみ、恨み、悲しみ、恐怖」などや、人との争いや仲違い、人に危害を与えたり、人の道から外れるような非道な悪しき行為、あるいは自らが後悔するような事をした罪や過ちなど、事の大小に関わらず、良心の呵責により自らの精神に強く囚われ刻み込まれているような心に潜んでいる無意識の感情があるものです。

自身では、このような辛く嫌な経験などの事は、目を背け逃れ忘れたいと強く思う為に、その感情から逃避しますが、これは強く意識している為であるので、反対に記憶と共に感情が強く心の奥底に刻み込まれて蓋をしてしまう事にもなるのです。

また、この感情は精神に執着されてる状態であり、自然に消え失せるものでは無く、放置していてもいつまでもこの感情は自らの精神(心)に残っているものです。

そして、この無意識に執着された感情により、日常的に自らの精神を消極的にも情緒不安定にも暴力的にも、また人に対する信用など対人関係にも悪影響を及ぼしてしまう原因ともなってしまいます。


この自らに潜んでいる無意識に囚われた感情は、自らにしか取り除く事が出来ません。

その為に、自らの心の奥に潜み囚われている無意識の感情を、表面に浮き上がらせて自らが気が付く事から始めます。

また、この心の奥に潜む感情は、無意識で整理されていない為に、自身では大まかな感情としての認識しかされていませんので、先ずは自らの強く残っている過去の出来事や、心に残っている強い感情(思い)を一つずつ思い出していきます。

すると、次第に過去の出来事の「記憶と共に心の奥に潜んでいた感情」が浮き出て来るようになり、記憶と感情が浮き出やすい流れが出来ますので、次々に忘れて潜んでいた感情が沸き出てくるようになります。

この方法を「浮心法」(うしんほう)と言い、御霊に潜在的に記憶されている感情を出させる為に、意識的に思い出す事を行う事で、御霊に刻み込まれてる様々な記憶と感情を出し易くする為の方法になります。

この浮心法を行い記憶と感情が浮き出る流れが出来てくると、日常において何も考えていなくても忘れていたような過去の出来事の記憶や付随する感情が、ふと湧き出て来るようになってきます。

このようになりましたら次の「浄化法」及び「火の鎮魂」に移行します。

※この湧き出て来る感情は、自身にとって重度と思える感情のものから出て来て、その重度の感情が無くなると次の重度の感情が出て来るものです。
そして次第に軽度のものになってきます。

厳瑞


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