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投資系記事考察:「ブラックマンデー」再来懸念??

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
2024/04/15、こんなショックな題名の記事が出ていました。


「ブラックマンデー」再来懸念-英ファンド、資産の3分の2を現金に。

私の記憶では、このブラックマンデーんでという言葉、数年おきに、『あの時の再来か!』『あの時と酷似している!』などとニュースを持ち出しているのではと思います。

この記事の内容を要約すると以下です。

  • 英国の資産運用会社ラッファーは、米国の流動性が縮小することによる市場の急激な反転リスクが高まると見て、過去最大の現金配分を行っている。

  • ファンドマネジャーのマット・スミス氏によると、ラッファーの資金の三分の二が現金同等資産で運用されており、これは過去最高の比率である。

  • ラッファーは、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)や米国株オプションを利用して、資産価格の暴落から利益を得る投資を行っている。

  • スミス氏は、流動性の影響が近い将来、特に3カ月以内に現れる可能性があると警告している。

  • 2020年にはビットコインへの投資が成功したが、2023年は株式と債券が価格上昇したため、ラッファーの「トータル・リターン・ファンド」は損失を被った。

  • 米国の利下げに対する過度な楽観論は、市場に1987年のブラックマンデーのような流動性リスクを高めているとスミス氏は指摘。

  • ラッファーの運用方針は、市場の最も弱気な部類に属しており、高いインフレ率が最近発表されたことで市場の楽観論が後退している。

  • ラッファーは資本の保全と現金よりも優れたリターンを提供することを二つの主要な投資目的としているが、市場が活況を続ける限り、利益を逃すリスクもある。

この記事のスミス氏の指摘のように、本当に大きな相場の反転が起こるのか?
少し調べてみました。
それではどうぞ!



ブラックマンデーとは?

1987年10月19日にニューヨーク株式市場で発生した史上最大規模の株価暴落事件です。ダウ平均株価は前日比508ドル(22.6%)下落し、世界恐慌を引き起こした1929年のブラックサーズデー(下落率12.8%)を上回る大惨事となりました。
この暴落は世界中に波及し、欧米諸国を中心に各国で同時株安が発生しました。


◆この惨事、主な原因としては、以下のことが挙げられます

先物取引も引き金の一つ

  • 空売りの増加: 1987年当時、プログラム取引やインデックスファンドなど、先物取引を利用した空売りが急増していました。当時は先物市場がそれほどの注目をされてない時期でした。因みに空売りとは、まだ持っていない株を売り、後に安い価格で買い戻すことで利益を得る投資手法です。空売りの増加は、市場に売り圧力を高め、価格下落を加速させる要因となりました。

  • ポートフォリオ保険: 当時流行していたポートフォリオ保険という投資戦略も、先物取引を利用していました。ポートフォリオ保険は、市場が下落した際に損失を自動的にヘッジするために、先物オプションなどを組み込んだ投資戦略です。しかし、1987年10月19日、市場が急落すると、多くの投資家がポートフォリオ保険を解約するために先物を売却し、これがさらに市場の混乱を招きました。

先物取引以外の要因

  • 長期的な経済不安: 1980年代後半は、アメリカの経済が減速し、財政赤字が膨らんでいた時期でした。こうした経済不安は、そもそもの投資家心理を悪化させており、市場の不安定さを高めたと推測します。

  • 金融規制の緩和: 1980年代には、金融規制が大幅に緩和されました。その結果、レバレッジ取引やデリバティブ取引などの、リスクの高い金融商品が活発化しました。こうした金融商品も、市場の変動性を高め、暴落を悪化させる要因となりました。

  • コンピュータ取引の増加: 1980年代後半には、コンピュータ取引が急速に普及しました。コンピュータ取引は、人間よりも迅速に大量の注文を処理することができますが、一方で、感情に左右されずに機械的に注文を実行するため、市場の急変動を助長する側面もあります。


このように、ブラックマンデーは、先物取引を含む様々な要因が複雑に絡み合って起こった出来事と言えるでしょう。

私の個人的見解

2024年4月15日現在、米国株市場は楽観的な状況とは言えませんが
いくつかの懸念材料がすでに存在します。

これは懸念材料なのか?

インフレ
インフレ率は高いが以前ほどではありません。
経済が強いため、中央銀行は金利を据え置いたままで、利下げは先送りになっています。

地政学的リスク

ウクライナ情勢は依然として緊迫化しており、中国経済の減速懸念も高まっています。地政学的リスクは、金融市場の不安定性を高め、投資家心理を悪化させる可能性がありますが、現状で米国のブラックマンデーにまで結びつくかは疑問です。

今後の見通し

短期的には引き続き不確実性が高く、市場の変動性が大きくなる可能性も確かにあります。
しかし、長期的には経済は成長を続けていくと予想されていますし、現に経済が米国は強い状態です。

4/15発表の3月小売売上高を見ても米国経済強いです


前月比

予想 0.4%
結果 0.7%
前回 0.6%
前回改定値 0.9%

自動車除くコア・前月比

予想 0.6%
結果 1.1%
前回 0.3%
前回改定値 0.6%

そう考えると、現在の相場は過度な楽観でしょうか?
私は、AIの大波FRBの利下げ先送り、現在の消費の強さ、良好な決算が多く、原油も余談を許さず、金利も高止まり、ドルも強い今が暴落局面かと負われればノーです。

結論、スミス氏の言うブラックマンデーの時とは相場環境や状況がずいぶん違うと思います。個人投資家は、短期的なニュースや極端な市場変動に惑わされず、長期的な視点で淡々と投資行動を行うことが重要です。
私は米国株は今は買いだと思います。
神様でもない限りそんな大きな出来事を予測できる方が変だと思います。
この記事根拠に乏しく、当たらないと思います。



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