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Booking Holdings (BKNG) Q4 2023 Earnings Call Transcript ブッキング・ホールディングス (BKNG) 2023 年第四半期決算報告の通話記録、要約

Booking Holdings (BKNG) Q4 2023 Earnings Call Transcript
ブッキング・ホールディングス (BKNG) 2023 年第 4 四半期決算報告のやり取りを社長と財務責任者の発言に絞り要約しました。
私がなぜ注目したのかは、旅行需要のガイダンスが下がった点が景気とどう結びついているのか気になったからです。
旅行や、ホテルは私も働いていましたからよくわかるのですが、ある日突然キャンセルたくさんが出たり、逆に急に予約が入ったり予測不可能なことが多かったからです。原因があるはずです。

Q4決算
Bookings Holdings($BKNG)は決算発表後に10.6%下落
第4四半期のEPS予想$30.05 結果$32.00、予想を1.95ドル上回りました。
売上高予想$4.73B 結果$4.78B
第4四半期の宿泊数は9.2%増加しましたが、+9.7%の予想には届きませんでした。
売上高予想:$23.68B :新$22.8B

  • 社長兼最高経営責任者(グレン・フォーゲル)の発言要約

    • 第4四半期の客室宿泊数は前年比で9%増加し、イスラエルを除くと11%増。2019年比では21%増。

    • 第4四半期の売上高は48億ドル、調整後EBITDAは15億ドルで、いずれも予想を上回る。

    • 2023年通年では、宿泊数が10億泊を超え、総予約額は1,510億ドル、新たな収益記録として210億ドルを超える。

    • 2023年の調整後EBITDAは71億ドルで、収益性の向上を達成。

    • 2024年の旅行予約は大幅に増加しており、記録的な夏の旅行シーズンが予想される。

    • 2023年中に株主に100億ドル以上を還元し、四半期配当の導入を発表。

  • 最高財務責任者(デビッド・ゴールデン)の発言要約:

    • 第4四半期の客室宿泊数は前年比で9%増、2019年比では21%増。

    • 2023年通年の客室宿泊数は前年比17%増、総予約は24%増、収益は25%増で210億ドルを超える。

    • 2024年第1四半期の宿泊数の伸びは4%から6%予想。第1四半期の収益の伸びは11%から13%予想。

    • 2024年通年では、総予約額は7%以上の成長を予想し、収益と調整後EBITDAはそれを上回るペースで成長すると予想。

    • 自社株買い戻しプログラムに加えて、四半期配当を発表し、資本還元プログラムを強化。

次にQ&A


  • 最高財務責任者(デビッド・ゴールデン)の発言要約

    • 1月の宿泊率は予想の4%から6%の範囲を超えており、2月と3月には1月よりも成長率が低下することが予想される。

    • CFOの交代については具体的な詳細は述べていないが、移行は順調に進んでいるとのこと。

  • 社長兼最高経営責任者(グレン・フォーゲル)の発言要約

    • AIはビジネスにとって非常に重要で、Booking Holdingsはこの分野での利点を持っていると考えている。

    • AIの導入はまだ初期段階であるが、既にいくつかの製品で成功を見せている。

    • AIを利用した新しい取り組みに対する自信を表明している。

【質疑応答セッションでの他の重要なポイント】

  • グレン・フォーゲルは、米国でのビジネスについて言及し、特に代替宿泊施設の供給増加に焦点を当てた。米国市場での成長機会を強調し、同社の取り組みに対する自信を示した。

  • デビッド・ゴールデンは、2024年に向けた会社の見通しについて語り、旅行市場の回復とBooking Holdingsの市場での地位に対する楽観的な見方を示した。また、自社株買い戻しプログラムの進捗についても言及した。

私の総括と解釈として


旅行シーズンは繁忙期と閑散期で当然差がある。
コロナ後の旅行需要は異例のものだったと解釈。
世界の旅行シーズンの繁忙期と閑散期は以下
地政学のリスクはいつ起こるかわからない

繁忙期

  • (6月~8月): 学校休暇と家族旅行が重なり、ヨーロッパ、北米、アジアの多くの国で人気。

  • クリスマスと年末年始 (12月~1月): 家族訪問や休暇祝賀で、ヨーロッパ、北米、オーストラリアで人気。

  • 春休み (3月~4月): 学校の春休みと重なり、米国、ヨーロッパ、一部のアジア諸国で人気。

閑散期

  • (12月~2月): 北半球の多くの地域で天候が悪く、雪が降るため、ヨーロッパ、北米、アジアの一部地域で旅行者が少ない。

  • (9月~11月): 学校再開と天候悪化で、ヨーロッパ、北米、アジアの一部地域で旅行者が少ない。

  • 肩の季節 (4月~5月、9月~10月): 天候は快適だが、混雑は少ない。ヨーロッパ、北米、アジアの多くの地域で旅行の肩の季節。

結論通常運転のコロナ前に戻り、景気の強弱とはあまり関係ないように思われます。引き続き地政学リスクは注意したいが、アメリカの景気は強いことはわかった。


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