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AI需要は高まる一方、ISM製造業景況指数が冴えない件を考えた


こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
2024年、AI技術の進歩は目覚ましい速度で進んでいます。
様々な産業でAI導入が活発化し、AI需要はかつてないほど高まっています。しかし、その一方で、ISM製造業景況指数は今年に入り悪化傾向にあります2024/03/01に出た数字では、
予想49.4に対し、結果47.8 前回は49.1でした。

株価指数は順調に上がっているので良いことなのですが、気になります。
なぜなのか個人的に考察してみました。

それではどうぞ!


ISM製造業景況指数の見方


最初にISM製造業景況指数は何かです。
全米供給管理協会(ISM)が毎月発表する、米国の製造業の景況感を示す指標のことです。

調査方法は?

ISMは、全米の製造業約350社の購買担当役員を対象に、新規受注、生産、雇用、入荷状況、在庫など10項目についてアンケート調査を実施します。回答結果を集計し、季節調整を加えた5つの指数をもとに、総合指数を算出します。

景気判断

総合指数が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断されます。


ISM製造業景況指数の推移を確認してみる

2022年11月からはずっと50を割っています。

MINKABUより:https://fx.minkabu.jp/indicators/US-NAPMより


ISM製造業景況指数が低い要因はあるのか?


以下は関係しているのではないかと思います。

⒈世界的な景気減速

  • 欧州や中国などの主要経済圏で景気減速が顕著です。

  • これらの地域向けの輸出が減少しているため、米国の製造業にも悪影響が出ています。

⒉米中貿易摩擦

  • 米中貿易摩擦による関税引き上げは、企業の設備投資や生産活動に悪影響を与えていることはあるでしょう。

  • 特に、中国向けの輸出が多い企業は現在打撃を受けています。

⒊金利上昇による影響

  • FRBによる金融引き締めにより、金利が上昇しています。

  • 金利上昇は、企業の資金調達コストを増加させ、設備投資や雇用を抑制する要因となります。

FRB政策金利推移 2021年〜2024年1月

EREDより:https://fred.stlouisfed.org/series/DFF

10年債権利回り、こちらの方が相関関係がありそうです。

FREDより:https://fred.stlouisfed.org/series/REAINTRATREARAT10Y

いずれにせよ資金調達コストが上がるのであれば設備は後でしょう。


4. AI技術の進歩による構造変化があるのでは?

仮説、想像ですが生成AI技術の進歩により、製造業の生産効率はやはり現場ではグイグイ進んでいるのではないか?そう思います。
従来の製造業の仕事は減少し、ISM製造業景況指数が悪化する可能性は十分あり得る話です。

  • 生産工程の自動化

AI技術の進歩により、多くの製造工程がますます自動化されます。単純作業はロボットに取って代わり、人間はより高度なスキルを持つ必要が出てきます。

  • 新たな仕事の創出に向けてAI活用

AI技術の進歩により、従来の製造業では存在しなかった新たな仕事が生まれてきます。AIエンジニアやデータサイエンティストなどの職種が、今後ますます重要になるでしょう。

最後に

AI需要は今後も高まることが予想されますが、ISM製造業景況指数の数字からは、製造業が大きな転換期を迎えているのかどうかはまだわかりません。そもそも政策金利が下りがじめないと本当にはわかりそうもありません。
しかしAI技術の進歩により、製造業が変革期なのも事実かなと思います。


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