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旅先の食で迷うとき:限界ご当地メシ

旅行先では外食の代わりに、宿泊先で弁当や惣菜を買って食べる「中食」を選べば、それだけで店での飲食代から大きく削減ができます。

ですが、時には弁当代ですら高い、だからパン1個で済ませたい場合だってあります。
そういう予算が乏しい時でも「ご当地メシ」ができるテクニックを述べていきます。

(なお、ここでは「中食」のみならず、「自炊」の域のものも含みます。)

前回に書いたスーパーマーケット活用法と合わせると、より安く的確にできますよ。


パンは地元メーカーを選べ

「朝食用に菓子パンを1個買う」とします。
その場合は製造メーカーの表示を確認しましょう。

見たことがないメーカーならそれでOK。

袋入りパンは地元民の味覚に直結しているので、そこで買うだけで「ご当地の味」を食べることになります。

青森県なら工藤パン

そば・うどんのカップ麺はエリア分けがある

そばやうどんの和のカップ麺は、東西でつゆの味が異なります。メーカーによってはもっと細かく分けられており、北海道では北海道専用バージョンになっているものもあります。

東京から仙台に行っても味は変わりませんが、東京から神戸に、東京から旭川に行くと売ってるものが違うわけです。

ただ、昨今はカップ麺も値上げされてきているので、ディスカウントストアやドラッグストアを利用するとよいでしょう。

また、「やきそば弁当」(北海道)のような地域限定品を選ぶというのもあります。
ただこの手の食品は、観光情報としては意外に薄い分野のため、下調べが必要かと思います。「金ちゃんヌードル」(徳島県)などは狙いどころですかね。

ミネラルウォーターの地域性

主にお土産を扱う店にでは、見た目でわかりやすい「地元の水」が置いてあるものです。しかし、普通の店に置かれたミネラルウォーターでもこの地域にしかないものがたまにあります。

この分野で地味にヤバいのは日本コカ・コーラ社の「い・ろ・は・す」です。全て同じ商品名なのにエリアごとに取水地が8ヶ所にわたります。ちなみに、北海道のいろはすは札幌市清田区の水です。

ご当地ジュース

地元のボトラーが出しているようなご当地ジュースも狙いめです。またコカ・コーラのようなメーカーも、マックスコーヒーのような地域限定品を出すことでも知られていますね。

北海道の場合はガラナドリンク(キリンも限定品として販売)や、リボンナポリン、北海道コーン茶(いずれもポッカサッポロ)など。
また、地場コンビニのセイコーマートのプライベートブランド製品は、安価ながら時に他社の製品を上回ってきます。(ミルクティーとか茶葉の味がしっかりしてるんですよ。)

地元の飲み物、といえばご当地サイダーも当然入ります。ただ、昔から飲まれているサイダーはともかく、特産品を使ったサイダーだとあまり安くはなかったりしますね。そういうご当地サイダーは限界枠ではないです。

おにぎり

実は地元のお米が使われている可能性が高い、それがおにぎりです。

地場のスーパーマーケットが最も確実ではないですかね。(もちろんコメの生産量が少ない地域は厳しいですが…)
コンビニでは、大きなエリアごと(「東北地方」など)で決められている可能性もあるので、購入時に確認しましょう。

具材も地元っぽければなお良し、普通の鮭おにぎりでも米で優勝しているので問題ありません。

特定地域のお菓子

地元の和菓子・洋菓子屋さんのお菓子はいうまでもないのですが、もっと手軽なお値段のお菓子でも地域限定の品はあります。

西日本限定品になってしまった「カール」のような製品もここに入るでしょう。

ただ、ものによっては「ダイソーにあった」ということもあります。「しるこサンド」とか。ダイソーはやたらサンガリアが充実しているなど謎の仕入れルートがありますよね。そういうことはあまり気にしないようにしましょう

肉屋のコロッケ・メンチカツ

商店街の専門店限定の技です。

「肉屋のコロッケは何故か美味い」といわれますね。これは肉屋さんが、良い肉をカットして出た端っこの部分(等級の高い肉すら含む)を混ぜ込んで、これまた余った動物性の脂を使って揚げるので、コスパが高いコロッケが完成するのです。

肉の場合、形が悪ければ悪いなりの食べ方があるのが大きいんですよね。

商店街では他に、和菓子屋さんの串団子などが安く食べられる料理になりますね。また、進物を扱うお菓子屋さんはバラ買いで安く買えることもありますよ。

値引きシール

最後にこれにも触れておきましょう。
夕食が遅く、それでいてスーパーマーケットの営業時間に合わせられるシチュエーションなら、コストカットに利用できます。

ただ、30%とか50%といったシールの貼られた惣菜類は、地元民も狙っていることに注意です。

「限界ご当地メシ」の場合はコストをかけないという縛りですから、安くて人気の商品はシールを貼られた瞬間に、時には定価のうちに完売することもあり得ます。

運が大きく絡むことを肝に命じましょう。

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