キーボードイップスと音声入力

最近は幸せな日々を過ごしていますが、一年前は本当に大変でした。その大変さの一つが解消され始めたようです。ちょっとずつですがキーボードで考えを文字に変えることができるようになってきました。
一年前はスポーツで言うイップス様の症状(※)が出て、考えを文字にしようとすると指が固まってうまく打てませんでした。他人の言葉をメモする程度ならキーを操れるのですが、自分のオリジナルの思考を打鍵して文字に起こすことができませんでした。

それから、あらゆるドキュメント類がスケジュールから遅れました。意志ではどうにもならなくてもどかしく、本当に申し訳なかったです。最後に行きついたのは音声入力です。手が動かないなら、声で入力しようとダメ元で最後の望みを託しました。
いくつか試してたどり着いたのはOffice365のディクテーションです。買い切り版にない、サブスク版だけの機能です。これに救われました。これが試した中では自分に最も合っていました。

今は原稿なども基本的にはディクテーションです。結果として、打鍵よりも早く入力することができるようになりました。
好きなだけしゃべって、てにをは、句読点、改行と誤変換を整えれば完成です。むちゃくちゃ便利です。独り言禁止の場所でない限りはキーボードの優先順位は低いです。

余談ですが、当時「スポーツメディスン」という専門誌で受けたインタビューでは以下の画像のような状態でした。本当に苦しかったです。
でも、その苦しさが音声入力という新しい扉を開いてくれたので、最後は自分の選んだ扱い方、向き合い方次第なのかなと思います。そういう意味でもダメ元が通じた自分は幸運ですね。



※イップス (yips) は、主にスポーツの動作に支障をきたし、突如自分の思い通りのプレー(動き)ができなくなる症状のことである。野球やゴルフ、テニス、ダーツなどのスポーツに多く見られる。学術的には局所性ジストニア(職業性ジストニア)と同義で考えられ、神経疾患に分類されている。脳の構造変化が原因といわれ、同じ動作を過剰に繰り返すことによって発症し得ることが明らかになっている(Wikipediaより)

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