素晴らしくNight

孤独と血を垂れ流す ある種のオルゴールが
君の左乳房をチクチク責める

バブル期に育んだ恋は 消毒液の香りを振りまいて
ご自慢の巻き髪を抱いて 眠る

生きてりゃさ 生きる意味くらい落とすさ
オレの友人の先輩がそう仰っていた

死なない程度の妄言に 潰されてしまったものは何だ
冷凍庫に入れておいたフレーズも 忘れた頃に見つけてくれるかな

夢 金 問わず 食べるのでしょう
時に人を嬲るように
不思議なほど晴れてた
風は君を救うでしょうか
波は君を撫でるでしょうか
よくわからない 欲は枯れない

それでもいつかきっとって こそばゆい歌を歌って
日銭を稼ぐ坊ちゃんを笑えなかった

損得勘定を抜きにして 正しいかどうかも今は後にして
彼が伝えたかった真心は ほんの少し届かないすぐ傍にある

「あぁ 明日やだなぁ 来なけりゃいい」
ならば今夜 受話器越しに
踊り明かそう なんてな
光が悲しみを照らしたら
隠すのかな 際立つのかな
よくわからない 良くはならない

「素晴らしい夜になるわ」
「素晴らしい夜になるね」
不思議だけど泣いてた
僕は君を救えるでしょうか
恐れ故に撫でるでしょう
よくわからない 翌朝もNight

形振り構わず 求めるのでしょう
時に人を羨むように
不気味なほど晴れてた

#385 10/10/24

https://soundcloud.com/takabee-at-bottoms/night

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