あまごい

君ばかりを見てた 眼差しに気付いて
口元のほくろが似合わしいね

ゆりかごにソバージュ 青すぎるTシャツ
曇り空に今日も君を発見

道化師が踊る頃 宵闇から抜け出して
時雨色のカーテンに耳を澄まし 温もりも溶けたなら
おやすみ 消さないように

ひとりで遊ぶならシーソーに限るね
草むらにドレスを投げ込んだ 宙を舞った

コウモリが爪先で水玉を滑らせてく
この胸の星屑も流れるに違いない

道化師が踊る午後 月明かりを誘い出して
その頬の星屑が流れないように撫でてみる

消さないように

#309 07/09/29

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