words

あなたのくれた言葉 トゲつきのも あたたかいのも
もう私のものでしょ 煮るなり焼くなり自分次第

なんでだろ あの時は傷付いたけれど
今頃 愛しい

いつか誰かが優しい言葉をくれた時
足蹴にしてたのは 私のお気に入りの靴でした
いつも誰かがまだ色のない言葉を落として
私の網膜が勝手に色をつけていく

私があげたものは 大事なページの栞のように
どこかにあるのかしら 望んでしまうけどあなた次第

なんなんでしょう 同じ文字の羅列なのに
昨日と違う

きっと誰かが足りない言葉を補って
オリジナルに寄せて けどニュアンスは少しズレている
そっと誰かがまた心無い言葉をこぼして
私の涙腺がキレイに流そうと緩んでいく

どんな思い出の品にも一緒に言葉が添えてあるよ 忘れないように
次に私が放つ言葉が 例えば嘘でも あなたは拾ってくれる

いずれ誰もが優しい言葉を紡ぐ時
足蹴にしていたこと 裸足になってやっと気付くだろう
そして私もまだ色のない言葉を落とすよ
あなたも網膜に好きな色をつけたらいい
映る色を見せてほしい

#470  2018.8.24

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