STARRY

敢えて くだらない手振りで
空いた片っぽうを繋いで
スピカの横に座って
何も疑わずに光ってた

真っ昼間に落ちてきた
星屑で待ち合わせしよう
世界が停電したって
うざったいくらい眩しいアレを目指して

やさぐれた眠りの先で 君と見た未来
やはり期待外れの明日が来る けど でも
君に恋している感じ それだけで僕等
阿呆のように今日も暮らせる

指先で撫でて鳴らす
空に印す白と黒
あまりにも美しい配列なので
その謎を解くのも忘れて見惚れていた

寝不足の新緑は向かいの庭の蜂に恋をする
こっそり 一晩中想いを馳せる 星に 願う
自堕落な僕等もきっと生まれて良かったんだ
魔法のように人を愛せるから

いつか 本当にいつかでいいんだけど
君の一秒を僕にくれないか
その僅かで この間を飛び越えて
魔法のような人を愛するんだ

お手製の輝きでもって 照らし出す未来
一人じゃ届かない 君の光を受け また 放つ
夜も起こさぬようにそっと耳打ちでつたう
「スターリーストーリー」

#286 07/03/07

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