悪口

黒い髪 白い指 何も変わっちゃいない
唇の重ね方はこなれてしまったかもね

覚えている 雲の色も 見つけた時刻も
今もあの二人を忘れられないよ

最近どう? 疲れるよね 思うように笑えなくて
最近の僕達は ねぇ 何だかさ 何かがさ 違ってきてるようにみえる

言いたくなかったんだ 本当はこんな
君があまりに酷いこと言うもんだから
また言わんでもいいようなこと
口をついて零れてしまったんだ

「ごめんね」は言えないのに・・ 本当にごめんね
いつかこの二人も見慣れてしまうのかね

君と過ごした日々が幸せだったかどうか
改めて問うまでもない
楽しすぎる毎日が僕達を脅かす

「何でもね ないよね?」を 確かめ合うような視線

引っ張り合うほど こんがらがっていく結び目
いっそ切ってしまえば・・ 君はどう思う?

聞きたくなかったんだ 本心なんか
とどのつまり酷いこと言うつもりなんだろ?
もう言わんでもいい そんなこと
嘘をついて 逃れてほしかったんだ

「詭弁ね」

#376 10/07/13

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