現役人事部長が語るシリーズ〜人生は「考え方」で差がつく! #4〜
今回は、面接や面談が直近で予定されている方やもっとコミュニケーション力をあげたい方への「気づき」となれば嬉しいです。
では4時間目が始まります。一緒に学びましょう!
■「伝える」と「伝わる」は違う
人事部長をやっていると年間、とても大勢の方々と面接する機会があります。
その時にいつも思うのは、
「伝える」ことと「伝わる」ことの違いです。
こちらからの質問に対して、ガッチリ事前に準備してきましたね、と思う人に限って、「伝え上手」だけとなり、結果は残念ながら…
よくあるあるですよね?
自分が伝えたいことはちゃんと伝えたのに、なぜ??みたいな。
皆さんの周りの人にいませんか?
そうなんです。
それではやはりうまくいきませんね…
伝える=自分目線
伝わる=相手目線
どちらが重要かは、もうおわかりですよね?
ある会社でのやりとりです。
課長:明日のお客様への提案資料と明後日の役員会資料、両方とも早めにつくっておいてくれるかい?
社員:承知しました。がんばってまとめます!
課長:できたかい?
社員:明日の資料を先に作りました!
課長:そうじゃないよ、明後日の役員会の資料をいまから部長に説明しなければならない。それでは間に合わないよ!
まぁそもそも課長のマネジメントスキルが全てダメなんですが、
課長の業務指示が曖昧だったことが原因で、この社員は日程が早い方を優先した事例となります。
では、課長はどうすればよかったのでしょうか?
業務指示を出す時に、社員が迷いのない明確な状態でタスクをはじめられることがポイントですね。
課長からすると、伝えただけで本来のタスクのゴール(優先順位)にズレがあり、社員に伝わっていないことになります。
「伝える努力よりも、伝わる努力をしなさい」
永六輔(放送作家)
基本的に、
「話し手が言いたいこと」
「聞き手の聞きたいこと」
はじめは完全に一致していないことが前提です。
したがって、言いたいことを一方的に言うのでは伝わりづらいのである。
ふと、振り向かせるような切り口と配慮(あるある!感)も必要です。
もし営業職ならば、
伝わらなければ、どんなよい商品やサービスも何の意味もありません。
伝えたいことを伝わるようにするためには、
明確(5W2H)
演出(暖かさ/やさしさ)
表現力(言葉や間合い)
共感(タスクの重要性)
ここは必須でしょう。
「期待」と「実感」がイコールだったら、相手は満足するでしょう。
しかし、「期待」より「実感」が低いと、クレームとなり、その差異が大きければ、怒りとなり大きな損害に繋がります。
一方で、「期待」より「実感」が高い場合はどうでしょう?
お客様の「期待」を超えるサービスとして、「感動」にも繋がりますよね。
その差異が大きければ「感激(感動が続くこと)」となり、「感動」が習慣化されれば「感謝」になります。
やはり、心も商品ですよね。
人は「好き嫌い」の判断で多くの事を決定します。
良い商品をどんなに安くしても、嫌いな人や不誠実でわかりにくい人からは買わないです(実体験として)
誠実な人や気に入った人、プレゼンがわかりやすい人から買いたいのです。
常に心配り、心遣いに神経を集中しなければならないです。
「あたたかさ」「やさしさ」「わかりやすさ」が、うれしいという気持ちになり、契約や購買の動機になります。
「商品を売るより自分を売れ」
「役に立ちたい」
「喜んでいただこう」
誠意・意欲が相手の気持ちを引きつけます。
■五配り
①「目配り」…相手やお客様の表情などから何を求めているのかを察知します
②「気配り」…状況に応じて臨機応変に対処するために気遣います
③「心配り」…お客様のその時の気持ちや心理状況をいち早く察知します
④「見配り」…言葉だけでなく体を動かす。キビキビと行動しましょう
⑤「手配り」…言葉だけでなく手振りを伴って表現します
最も大事なのはスマートな気配りではなく時に素朴にも見える「心配り」。
「そこまでやってくれる、プラスαのおせっかい」
そのことと気配りがお客様に伝わった時に「感動」が生まれるのです。
全ては、「伝わる」ことが根っこにあるわけです。
上手に話すことよりも相手に「伝わる」ことを目指しましょう!
ちなみに、今日の内容は、伝わりましたか?笑
私ももっと「伝わる」ように努力しますね!
今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございます😊
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