JR全線完乗の旅/第35回奥羽本線/2017年7月15日〜16日
藤沢お休み便。今回は海の日絡みの3連休になるので、「3連休東日本・函館パス」を購入。JR東日本管内全線に函館地区が乗り放題と、フリーエリアが広大でお得な優れ物の切符です。2泊3日ではるばる青森県まで旅する計画を立てました。
しかし、切符の発売が使用日の前日までとなるので、2週間前の藤沢お休み便の際に購入。以前にあったのですが、荷物が多過ぎて休み返上で走る事になると、払戻しの暇がありません。荷物が少ない事を祈りながら(社長すいません)藤沢に向かいました。
■黒磯駅/東北本線E721系
荷卸し終了後、晴れて北に向かう車上の人となり、黒磯駅からは新しい東北本線の主役に乗って福島駅を目指します。
福島駅での乗り換え時間を利用して、駅前のラーメン屋さんで腹ごしらえ。磐越西線完乗の際に訪問した喜多方ラーメンと同じ味がしました。
■奥羽本線(福島〜米沢)719系5000番台
左手に見える東北新幹線から分岐する山形新幹線と合流する奥羽本線は、在来線ですが従来の狭軌から広い標準軌に改軌されました。従って、719系5000番台の車両は標準軌専用で、狭軌の東北本線に乗り入れ不可能です。
【画像は鉄道ファンHPより】
小学生の時にお小遣いを貯めて買った雑誌「鉄道ファン」。毎月買う事はできないので、たまたま購入したこの号は隅から隅まで愛読。奥羽本線の特急「つばさ」が特集されていました。
ハイパワーで登場したキハ181系のディーゼル特急が、板谷峠越えで故障が頻発し電気機関車の補機のお世話に。そして、奥羽本線の全線電化で485系の電車特急になる物語でした。
興味津々だった板谷駅。赤岩駅・板谷駅・峠駅・大沢駅と4駅連続でスイッチバックという難所でしたが、山形新幹線開業時にスイッチバックは廃止。通過が夜になり周囲の様子はわかりませんが、モーターを響かせ登る電車で感慨にふけり、駅名標を写真に収めました。
今夜は米沢で一泊。一昨年の米坂線完乗以来で米沢牛の銅像とも再会。残念ながら米沢牛ご本尊との対面は未だ果たしておりません。
■米沢駅/山形新幹線「つばさ」E3系
奥羽本線の特急「つばさ」の名称は山形新幹線に引き継がれました。山形始発の東京行き一番列車を見送って、青森駅を目指し北上します。
■奥羽本線(米沢〜山形)719系5000番台
福島駅から新庄駅までの一部区間では、標準軌の複線になっています。
■山形駅/左沢線キハ100系
一昨年の左沢線完乗以来の再会。6両編成になっており壮観でした。
山形駅と羽前千歳駅の間は、左側は狭軌で左沢線と仙山線用。右側は標準軌で山形新幹線(奥羽本線)用の、単線が並列した状態となります。
■奥羽本線(山形〜さくらんぼ東根)719系5000番台
旅費の節約で「つばさ」には乗れませんが、山形新幹線開業25周年記念弁当「つばさ」を購入。車内でパクパク食べていました。すると目の前に美味しそうな看板が…。
乗車列車の終点村上駅で乗り換えを予定していましたが、素敵なネーミングの駅に生産量日本一の看板。思わず降りてしまいました。
駅内の土産物店では、さくらんぼを販売中。山形で有名な“佐藤錦”は時期が過ぎて、今は“紅てまり”という大粒の品種だそうです。早速購入して食後のデザートに。今日はほとんど列車に乗りっぱなしなので、一服の清涼剤となりました。
■奥羽本線(さくらんぼ東根〜新庄)701系5500番台〈標準軌仕様〉
新庄駅は奥羽本線の途中駅ですが、山形新幹線としては終点の駅となります。その結果、新幹線と在来線では軌間が異なり直通はできません。そこで、ホームの真ん中を埋めてしまい、山形新幹線と奥羽本線を端頭式のホームが向かい合わせになるように、面白い構造に改造されていました。
■新庄駅/陸羽東線キハ110系
新庄駅で奥羽本線は、陸羽東線そして陸羽西線と交差します。両線のキハ110系はオリジナルカラーで、赤いラインは鳴子渓谷の紅葉をイメージしているそうです。今回は北上しますが、乗車する日が楽しみです。
■奥羽本線(新庄〜秋田)701系〈狭軌仕様〉
奥羽本線は新庄駅から先は、狭軌に戻って昔ながらの奥羽本線となります。しかし、それもつかの間で大曲駅で田沢湖線が合流してくると、今度は秋田新幹線の一部となります。秋田新幹線は東北新幹線の盛岡駅から、田沢湖線と奥羽本線を経由して秋田駅に至ります
大曲駅と秋田駅の間は、右側は狭軌で奥羽本線用。左側は標準軌で秋田新幹線(田沢湖線)用の、単線が並列した状態に再びなります。
しかも、神宮寺駅と峰吉川駅の間は三線軌条区間となり、狭軌と標準軌という軌間の異なる車両が乗り入れ可能です。
とても興味深い三線軌条のポイント。
■秋田駅/秋田新幹線「こまち」E6系
東京駅でしか見た事の無い車両に出会えて嬉しくなりました。
■奥羽本線(秋田〜追分)701系
■追分駅/男鹿線キハ40系
追分駅で下車したのは、男鹿線に乗る為でもキハ40を撮る為でもありません。梅雨末期の集中豪雨により追分駅で運転打ち切りとなり、大館駅までバス代行輸送となりました。
今月の初めには九州北部豪雨で、昨年秋に完乗したばかりの久大本線が、橋脚が流され不通となっています。安全は基本中の基本で仕方ありません。不通区間は改めて男鹿線や田沢湖線と一緒に乗車しようと思います。
大館駅で列車を待つ間に、秋田駅で購入した「鶏めし」を食べました。「比内地鶏めし」もあったのですが、数百円高かったのでパス。貧乏旅行は大変です。
■奥羽本線(大館〜弘前)701系
今回の唯一の観光地である弘前城は、予定でもぎりぎり間に合うかという時間だったので、バス代行輸送で2時間も遅れて完全にアウト。それでも外から写真でもと思い…。
弘前城が少しでも見えるかと向かいましたが、弘前公園の広大な敷地に辺りも暗くなってきて不可能。明治39年建立の旧弘前市立図書館が目に止まり、八角形の双塔を持つ木造洋風3階建ての美しい姿をなんとか写真に収めました。
■奥羽本線(弘前〜青森)701系
奥羽本線
(福島〜追分)
311.7km
(大館〜青森)
81.6km
今回乗車 393.3km
【通算】 7090.3km
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