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JR全線完乗の旅/第48回参宮線/2019年3月24日

藤沢お休み便。今回は西に下って伊勢神宮を目指します。来月には天皇陛下が、退位の一連の儀式として伊勢神宮を参拝されます。昨年のお誕生日に発せられた「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています。」とのお言葉に触発されました。

特攻基地のあった知覧で育った両親から、生々しい戦争体験の話を聞きました。平和で家族や仕事に恵まれた「平成」に、感謝の気持ちを込めてお参りします。

■津駅/紀勢本線キハ25系

三重県津市で宿泊して、半月ほど前に通過したばかりの津駅からスタート。すっかり見慣れたキハ25に再会です。

■参宮線(多気〜伊勢市)キハ25系

参宮線の乗車は小学校6年の修学旅行以来のはずですが、当時の記憶は全く無し。兵庫県明石市の小学校は、集約臨で東海道本線・草津線・関西本線経由の鳥羽駅着でした。EF58牽引の客車に乗ったとこまでは鉄道ファンなので覚えていますが、そこから先はお友達との楽しい思い出しかありません。

伊勢市駅から徒歩10分程で、伊勢神宮・外宮(豊受大神宮)に到着します。

内宮の天照大御神の食事を司る神様として、約1500年前にご鎮座。これは内宮のご鎮座から約500年後となります。

ご祭神の豊受大御神は、お米をはじめ衣食住の恵みをお与えくださる産業の守護神とされています。

写真は正宮の拝所で、こちらから参拝します。奥に正殿等の建物がありますが、中に入ったり直接見る事はできません。

正宮の右隣に広がる空地は古殿地(こでんち)。正宮と同じ広さがあり、前回の遷宮(2013年)まで正殿が立っていた場所です。そして、次の遷宮(2033年)で正殿が立つ場所となります。

古殿地側から正宮を撮った写真。塀の向こうに正殿の屋根が見えます。伊勢神宮では内宮も外宮も式年遷宮(定期的な遷宮)が、20年ごとに行われています。

飛鳥時代の690年に第1回が行われたという歴史の古さ。同じ頃に建設された法隆寺が、現存する世界最古の木造建築となるので、建築技術は確立されています。なぜ遷宮が繰り返されたのか、なぜ20年ごとなのかは不明だそうです。

外宮から路線バスで伊勢神宮・内宮(皇大神宮)に移動。五十鈴川にかかる宇治橋が内宮への入口です。明治時代から遷宮に合わせて架け替えを実施。その遷宮が第二次世界大戦後の混乱で4年延期になった際、せめて橋だけでもと予定通り架け替えられ、以来遷宮の4年前が架け替え時期となっています。

宇治橋を渡ると大きな桜の木が、満開で出迎えてくれました。

内宮参道の右手には、五十鈴川に沿って石畳の御手洗場があり、手水舎と同じようにお清めができます。なお、五十鈴川はいすゞ自動車の社名の由来となっています。

全くの余談ですが、私の仕事の担当車はいすゞ自動車の大型トラック。そこで安全運行もお祈りしました。

ご祭神の天照大御神は、皇室の祖先で日本人の総氏神となり、約2000年前のご鎮座とされています。

石段の下から正宮の立つ高台を仰ぎ見た写真。写っているのは中央に鳥居のある板垣南御門で、石段の上からは写真撮影は不可です。門をくぐると外玉垣南御門で、一般参拝者はこちらで参拝となります。外宮と同様に右隣には古殿地が広がっていました。

内宮の門前には、お伊勢さんのおかげという感謝の気持ちに由来した「おかげ横丁」が広がります。

江戸から明治にかけての伊勢路が再現されており、魅力的な食べ物屋さんやお土産屋さんが軒を連ねています。まだ午前10時ですがご覧の人通り。

遅い朝ごはんとして、黒くて濃厚なつゆに太麺の名物「伊勢うどん」をいただきました。

■参宮線(伊勢市〜鳥羽)キハ25系

毎年夏期限定で開業する臨時駅「池の浦シーサイド駅」近くの車窓です。綺麗な浅瀬に島々が点在。ここ鳥羽市から前回旅した尾鷲市のあたりまで、リアス式海岸が続きます。

鳥羽駅の目の前には鳥羽湾が広がります。鳥羽湾めぐりの遊覧船をタッチの差で逃しました。

仕方なく、鳥羽駅から海岸沿いに続くウッドデッキの遊歩道「かもめの散歩道」を歩いていると、TVの撮影隊に遭遇。後姿ですがマラソンの瀬古利彦さんでした。

【画像は観光三重公式HPより】

続いて鳥羽城跡を訪問。鳥羽水族館の裏手になる低い丘の上にあり、本丸の石垣だけが残っています。大手門が海に突出した珍しい形で、水軍の城だったそうです。

城跡からは鳥羽湾、ミキモト真珠島、鳥羽水族館が眼下に広がります。

丘を下る途中で、色とりどりの近鉄特急に遭遇。赤色は「伊勢志摩ライナー」で黄色は「2階建てビスタカー」です。伊勢神宮参詣や伊勢志摩観光のメインは近鉄。やはり陛下も下々のものも近鉄を利用しています。

■鳥羽駅/参宮線「快速みえ」キハ75系

私も伊勢志摩ライナーに気持ちは動きましたが、そこはJR応援団として「快速みえ号」で名古屋を経由して藤沢に戻りました。

参宮線
(多気〜鳥羽)
29.1km
今回乗車 29.1km
【通算】 9867.3km

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