JR全線完乗の旅/第39回両毛線他/2017年10月9日
草津温泉で目覚めてから朝のお散歩で、湯畑から西に10分「西の河原公園」に来ました。温泉がいたるところから吹き出し、強い酸性のため樹木が育たない荒涼とした河原を形成。
流れ出た湯は川となり池となり、湯煙が上がる温泉の滝「不動滝」まで生み出していました。
草津温泉バスターミナルから路線バスで白根山に向かいました。紅葉や山並みの景色が素晴らしい国道292号線(志賀草津道路)を30分走ると、標高2,160mの白根山山頂に程近い草津白根レストハウス駐車場に到着します。そして、白根山の看板の背後に見える山を歩いて20分程登ると…。
白根山の火口を一望できる展望台に到達します。すると、自然界の色とは思えない、まるで合成写真のようなエメラルドグリーンの湖が見えてきました。
白根山の山頂にある火口湖「湯釜」です。大きさは直径300mで水深30mとなります。特徴のある色は、湖水に含まれる鉄イオンや硫黄の影響で太陽光が反射して、私達の目にはエメラルドグリーンに映るそうです。
無色透明の海が青く見えるのと同じ原理とのことですが、昨日の湯畑と同じ色に見えてしまいます。あちらは温泉藻の影響だそうですが、素人にはこの辺り一帯でエメラルドグリーンのお湯が湧いているようにしか思えません。
湯釜の反対側に目を移すと、山並みの中を国道292号線(志賀草津道路)がさらに奥へと伸びています。この先、標高2,172mの「日本国道最高地点」を経て渋峠から長野県に入り、志賀高原へと繋がっています。
駐車場に戻ると屋根が分厚い建物に気づきました。急な噴火の際に逃げ込む避難小屋です。2014年の御嶽山の事例もあるので、他人事とは思えません。実際に白根山は2014年6月から今年の6月まで、火山性地震増加による噴火警戒レベル引き上げのため、火口から概ね1km以内に含まれる草津白根レストハウスは立ち入り禁止。従って湯釜の見学は不可能でした。
白根山から路線バスに乗り長野原草津口駅に戻りました。吾妻線の起点は渋川駅ですが、普通列車は全て上越線の新前橋駅か高崎駅まで直通します。
■両毛線(新前橋〜小山)211系
両毛線の足利駅を下車して徒歩10分のところに、日本で一番古い学校「足利学校」があります。訪問したのは5年前ですが、沿線の観光地として紹介します。写真は足利学校に入る最初の門「入徳門」です。
足利学校の象徴的存在「学校門」。扁額には「學校」の文字があり、現在数多くある“学校”の名前の原点です。
学校の創建は奈良時代や平安時代と諸説あるそうですが、室町時代に関東管領の上杉憲実が再興し、北は奥州から南は琉球にいたる学徒が勉強のために訪問。宣教師フランシスコ・ザビエルが、「日本で最も大にして有名な坂東のアカデミー」と世界に紹介されました。
■水戸線(小山〜友部)E531系
水戸線では小山駅と小田林駅の間に交直流切り替えのデッドセクションがあり、交直流電車のE531系が使用されています。