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【ヒュージ・リーダーズ】《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》


はじめに

初めましての方もこんにちは
週末ヒュージ・リーダーズ交流会の村民のロウクスです。

新ファイレクシアの法務官シリーズもいよいよ最後、白の法務官《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》を紹介します。


デッキ紹介

デッキリスト

良い点
・兵士シナジーで兵士たくさん並べられると楽しい
・難しいデッキでたまに勝てるとうれしい

悪い点
・ワンショットコンボが無く、何もないところからは勝てない
・リソース回復手段が乏しく、崩されると挽回できない

デッキの強さは5段階評価中、2点
兵士シナジーを意識したビートダウンデッキ
踏み倒しや奇襲性に乏しく、盤面が対処されずにターン帰ってくる必要があるなど、非常に運の要素と良い意味ではなく対戦相手に恵まれなければ勝つ事がなかなか難しいです。
ヒュージ・リーダーズで白単のまともに勝てるデッキの組み方があったら教えて欲しいです。
白という色自体が弱いわけではないので、他の色と組み合わせてあげたほうが良いと思います。

統率者

結構大きいノーン様、戦闘スタイルは近くにあるものを適当にぶん投げる

新ファイレクシアの法務官に共通する自分にメリット、対戦相手にデメリットを与える能力、ノーンはスタッツ(パワー/タフネス)に関するものです。こちらのスタッツを全体で2/2も上げることは単純に強力ですが、それ以上に強力なのがタフネス2以下の生存権を奪うことです。
対戦相手のビートダウン戦術を妨害し、小型トークンを並べたり、コンボパーツとなるクリーチャーが小型(「鏡割りのキキジキ」など)としているデッキにとっては致命傷ともなります。
その意味ではカードパワーは非常に高く、統率者領域から常ににらみを利かせられるのは対戦相手にとって厄介極まりないでしょう。
新ファイレクシアの法務官に共通して言えることですが、わかりやすく対戦相手の妨害をすることもあり、統率者へのヘイトが他のデッキを使っているときよりも、デッキの強さに比べてやたら高く感じます。
ただし、それをもって余りあるほどに白単であることが、足を引っ張ります。

デッキコンセプト

《大修道士、エリシュ・ノーン》の能力は一体よりも二体、二体よりも三体とクリーチャーの数に掛算で効果を得られます。よってクリーチャーをたくさん並べることが重要と言えます。
質より量を用意することで対戦相手の防御をすり抜けてダメージを少しでも多く与えることを狙います。
せっかくクリーチャーを並べるのであれば、その中でもクリーチャータイプを「兵士」に寄せることでシナジー効果を狙っています。
《大修道士、エリシュ・ノーン》が盤面に君臨すればチャンプブロック用の小粒クリーチャーは溶け去り、1/1のクリーチャーも+2と-2の実質5/5相当でのコンバット、この完成されたビートダウン戦術による免れようのない敗北に刮目せよ。

兵士3人に加えて+1/1と警戒を与えるこのデッキを代表する兵士クリーチャー

威勢は良くても現実は非常に厳しい

最初のハードルは3マナ目加速の充実してなさです。
マナ基盤に関しては赤や青と基本的には何ら変わらないです。
※赤色のマリガン基準(前回記事)参照

特異点としては《トロウケアの敷石》を《睡蓮の原野》などで積極的に破壊することで1マナ加速できるため、他の色よりも《睡蓮の原野》セットを上手く使えますが、全体強化持ちの《かごの中の太陽》を有効活用するために、このデッキでは採用していません。

お守り的に適当に入れても良いけど、できれば積極的に破壊したい
全体強化とマナ加速を両立、隙が大きいけどダブルアクションのために狙っていきたい

第二のハードルは踏み倒しの少なさです。
まっとうにマナを払わずにカードを使えるのは《風立ての高地》と《大衆蜂起》くらいですが、どちらも条件付きで1枚のみなので、他の色に比べて非常に貧弱です。

起動のためにマナが必要なため、実質2マナ掛かる

第三のハードルはワンショットコンボの不在です。
本当に何も採用できていません。
唯一可能性があるとすれば《セラの使者》により詰み状況に持っていけるかもしれません。対戦相手の状況に依存するのであてにはできません。

選択するタイプは大体クリーチャー、緑単だと普通に積む

すべからく白らしく正々堂々と戦うほかありません

とにかく時間がないんです

最近、レベル分けされたとはいえヒュージ・リーダーズのゲームスピードは非常に速いので5マナ目以降は数ターン掛からずに決着することもざらです。
そうならないような妨害もほとんど採用していないので足止めもほとんどできない中で一気に攻め立てられるだけのクリーチャーを用意する必要があります。
しかもこちらの手持ちはスタッツに不安のある貧弱な兵士ばかりなので、いかに準備して不意を突けるかがポイントでし。
全員を同時に倒せる状況にするのはなかなか難しいので、優先順位を考えて脅威となる対戦相手をひとりずつ撃破していきます。

勝てるだけの兵站の準備
基本ルートはクリーチャーを横に並べることです。
《大修道士、エリシュ・ノーン》が着地すれば1/1が10体いれば30点のダメージで撃破を狙えます。
とくにコンボ狙いのデッキはクリーチャーを展開しないことがあるので、一発を通される前に倒したいところです。
このデッキは兵士を並べる手段をたくさん用意しているので少しでも多くの兵士を出していきましょう。

兵士ではありませんがクリーチャーを倍に、フラッシュバックコストが低いのもポイント

継続的に兵力を補充できるカードはうまく機能すれば強力です。

倍々ゲームでクリーチャーを増やしたうえにただキャストのおまけつき

特に《大衆蜂起》はクリーチャーの数を増やすだけでなく踏み倒しも出来るので優先度高いです。

この2体が馬鹿にならないときが稀に良くあります

《地下の地下の一掃》はイニシアチブで色事故回避とヘイトコントロールも起こるので、中々良い仕事をしてくれます。

パーマネントのみなので手札との噛み合いが重要

《信仰を穢すもの》は展開能力はいまいちですが、自身のスタッツもなかなか優秀なうえにコスト軽減でテンポを良くしてくれます。

並べるクリーチャーの質を上げる

スタッツが1/1のままではどうしても間に合わないので、トークンの質をあげて勝ちを目指します。

兵士シナジーを失う代わりに得るものが大きすぎる

《神聖な訪問》はトークンを4/4天使にするので非常に強力です。
数体の天使でも盤面を制圧することもできます。

自身も兵士なのでシナジー効果の対象となるのもポイント

《セラの救い手》も+1/1カウンターを2個持たせられるので打点を挙げることが出来ます。ただし、ノーン様がいる状態では誘発しなくなってしまうので注意が必要です。

同時に展開すると全員が一律で強化されるので本当に強力

別格に強いのは《聖戦士の進軍》でクリーチャーが出るたびにその数だけ全体強化するので数と質が一気に跳ね上がります。
すでに場にいるクリーチャーを強化できることも他のカードと比べて優秀な点です。

これらは単独では何もできない置物なので、5マナ目で展開して、続くターンで兵士を大量にばらまくカードが手札にある必要がありますが、勝ち筋につながりやすいので優先的に場に出しましょう。

不意を突いて攻め立てよう
確定枠として《大修道士、エリシュ・ノーン》がいますが、それだけでは十分でないことがあります。

場全体の数を数えて対戦相手にも影響あるので注意

《旗印》は数さえいればとんでもなくスタッツ強化することが出来ます。

飛行で回避能力をあたえる系も奇襲性があります。

8マナですら間に合わないことがあるのがヒュージ・リーダーズ

白のビヒモスこと《月揺らしの騎兵隊》がわかりやすく強力で、場に出せれば複数人排除も夢じゃないです。

生け贄要求が発生しますが、破壊不能で兵力減らないところが助かる

《エルドラージの碑》や《シガルダの召喚》はそれぞれに使いにくさはありますが押し切れるだけのパワーがあります。

それなりにカウンターを置けるカードの用意が必要ですが噛み合えば非常に強力

不意を突く方法はこれだけではありません。
相手の盤面をどかすことで道を切り開くことも可能です。

自分のクリーチャーも持っていかれるので運用には注意
強化系の置物がある場合はできれば打ちたくないがどうしようもないときもある

こちらは基本的にはトークンなので《報いの時》を筆頭に相手の盤面だけを除去してダメージを通していきましょう。
期待の新カード《すべてが塵と化す》は自分の置物もきれいにしてしまうのでやり過ぎ感があります。状況に応じて使い分けられる《質素な命令》のほうが良いかはお好みで。

クリーチャーだけじゃなく邪魔なアーティファクトなども巻き込める


プレインズウォーカーは多人数戦では厳しめでも使い分けられるのところは〇

《太陽の勇者、エルズペス》はパワー4以上を除去と兵士展開を状況によって使い分けられるのでとても優秀です。

差し替え案

《大修道士、エリシュ・ノーン》の能力を活かしていくためには横並びは必須です。
並べる部族を変えることでデッキの雰囲気を変えたり、部族シナジーを無視して並べられることだけに注力しても面白いかもしれません。

エルドレインでさらに強化された「騎士
スタッツが基本2/2(警戒つき)と兵士よりも質が良い分、並べることが若干難しいと思われます。
《忠義の徳目》が加わったことにより、ハードルが幾分下がっているのではないでしょうか。

2マナでクリーチャー出せるだけでもえらいのにエンチャントとしてもしっかり仕事できる
このあたりがうまく使えるように騎士と伝説を採用していきたい
魔功はともかく、インスタントなのは面白い

白という色をあきらめた「アーティファクト
白に絶望したら文字通り機械兵団に頼ってみるのもありかもしれません。アーティファクトには「マイア」や「ゴーレム」などのクリーチャーをばらまくカードがあります。
アーティファクトにによせて試作や親和で大量展開を狙ってもみるのも面白いかもしれません。

割とお馴染みのマイア君
良い意味で上手く使えたら面白そう

おわりに

気が付いたら10月が終わってました。
随分時間が掛かりましたが、今回でようやく新ファイレクシアの法務官5人分の紹介を終えることが出来ました。
「フレンドリー」と「コロッサル」というパワーレベルも始まり、色々と試したりしたいことも増えてきたので、これからもボチボチと投稿していきたいと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。

皆様のヒュージ・リーダーズライフの一助になれば幸いです。


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