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ただの休日が夏休みに❗️

第2回 自然環境リテラシー学

参加コース:川コース 日付:7月2日,3日

こんにちは!お久しぶりです。
今回は三重県南部の紀北町にある銚子川とキャンプinn海山で自然環境リテラシー学の実習を行いました。前回と同様にその時に体験したこと、感じたことを綴っていこうと思います。

1日目
実習場所までがとても遠く、僕の最寄駅からはおよそ3時間半くらいかかりました。僕は三重県出身なのですが、紀北町というここまで南の方にはきたことがなかったので電車が南に下って行くにつれ大きく変わっていく景色を見ることができてとても良い経験になりました。普段は電車は移動手段としか使っていなかったので、まさか電車の道中でこんな経験ができるとは思っていませんでした。特に印象深かったのは、片方の窓に山、もう片方の窓に海が現れた時です。海と山が近すぎて「津波が来た時、どうすんのかなぁ」などなど友達とおしゃべりをしながらそうこうしているうちに実習場所の最寄駅に着きました。(電車の中の半分くらい寝てたけど)


駅から少し歩いて銚子川のまいこみ淵というところまで移動しました。銚子川が目に飛び込んで来た時、あまりの綺麗さに綺麗以外の言葉が出てきませんでした。

初めて見た銚子川

このような綺麗な川に入れると思うと興奮して、また外の暑さも相まって早く銚子川に入りたいなと思いました。

まいこみ淵に着いたら少しだけガイダンスをして、その後すぐに川でのレスキュー訓練とゆらゆら帯を見たり遊んだりしました。
ガイダンスでは、銚子川をまるごと自然の博物館にしようという話がありました。自然をそのまま博物館(フィールドミュージアム)にするなんて聞いたことがなかったので、これからどうなっていくのかが楽しみです。また、その博物館のネタの案を出してほしいという話もあったので、この記事の最後で言おうと思います。さらに、今回の実習は三重県の「みえアウトドアヤングサポーター育成事業」の一環でもあったので、三重県庁の方が来てくださり、県の農山漁村地域を盛り上げるための活動についてのお話をしてくださいました。

川でのレスキューは2人1組となって行いました。川に入った瞬間、外の暑さを忘れるくらい冷たくてびっくりしました。こんなに下流なのにここまで冷たいとは思いませんでした。レスキューのやり方は何か浮くものをロープに繋いで、溺れている人の近くに投げて引っ張り上げるというよく聞くスタイルだったので、想像しやすかったし実際やってみてとても簡単でした。こういう命に関わる訓練は、本当に起きた時にどれほど練習通りにできるかが大事になるので、溺れた時をイメージしながらやってみたりもしました。

レスキュー訓練の様子

訓練の後はゆらゆら帯の観察などをして遊びました。先ほどから言っている「ゆらゆら帯」とは、汽水域にある海に向かう川の水と海から満ちてくる海の水が層をなすことで見られるものです。これは海水と真水の比重の違いによる光の屈折率の差が入り乱れるために発生する現象だそうです。パッとみた感じではティーパックで紅茶を抽出する時に出てくるものみたいでした。海水と真水がぶつかるところはどの川にでもあるのですが、銚子川のように綺麗でないとゆらゆら帯は見ることができません。それほど綺麗な川であることを改めて感じ、奇跡の川であることを認識できました。また、これほど川で遊んだのは小学校以来だったので、不思議な感じがしました。

まいこみ淵での実習が終わった後、次の実習場所の
キャンプinn海山まで歩いて行きました。道中はとても暑くてあまり記憶に残っていないのですが、下流から中流にかけての透明度が全く変わらない銚子川の風景だけ鮮明に思い出せます。
キャンプ場に着いたら、キャンプ場のオーナーさん(校長先生) と一緒にエビを捕まえに銚子川に入りました。岩の裏や岸辺の草をタモでガサガサすると何匹かエビを捕まえることができました。その捕まえたエビを校長先生に焼いてもらってみんなで食べましたが、僕は捕まえた生物をすぐに食べるということが初めてだったため、少し躊躇ってしまいましたが、食べてみるととても香ばしくて美味しかったです。その後、校長先生から銚子川についてたくさんのことを学びました。テレビに特集された時のことやなぜこれほど綺麗なのかをとても面白く説明してくれました。

エビを調理する校長先生

夜ごはんを食べる前に、蛍を見に行きました。光を点滅させることで蛍が寄ってくるということを教えてもらいました。実際にキャンプ場の池で校長先生が光を点滅させると、多くの蛍が寄ってきていました。これほど多くの蛍を見たことはなかったので、とても興奮しました。その後、ごはんを食べて1日目が終了しました。明日の天気予報が雨だったので、朝どれくらい降るか心配でしたが、内容が盛りだくさんの1日でとても疲れたので、すぐに眠りにつくことができました。

2日目
朝は予報よりも早く降ってきた雨が起こしてくれました。5時くらいはまだほんの少ししか降っていなかったので、このままずっとこれくらいの雨がいいなと思いながら準備をしていましたが、6時くらいになるとパラパラと降り出してきてしまい、雨に濡れる前にテントを片付けることになりました。

実習が始まる頃には普通に雨が降っていたので中止になるのかなと思っていましたが、その後の予報が雨はそこまで強まらないということだったので、カッパを着て実習することになりました。僕はカッパが嫌いなのでだいぶテンションが下がっての実習となりました。銚子川の上流にある魚飛渓(うおとびけい)というところまで歩きました。魚飛渓は様々な奇岩や巨岩が存在する自然の渓谷です。アユやアマゴが飛び交うことから魚飛渓と名づけられたそうです。靴もびちょびちょになり、だいぶ長い距離を歩いたのでとても疲れました。しかし、魚飛渓に着いて川に入って良いとなった瞬間に疲れが吹き飛び、すぐに川に入って銚子川の上流を堪能することができました。

魚飛渓

魚飛渓から帰ってくる頃になると、雨も小降りになってきていたので、午後の実習のカナディアンカヌー体験ができることになりました。カナディアンカヌーは前回の実習で乗ったカヤックとは違い、3人乗りで、パドルのブレード(水をとらえる部分)が片方にしかありませんでした。
(前回のnoteにカヤックとカナディアンカヌーの違いについて書いてあるのでよかったら見てください!↓)

ここでクイズです。カナディアンカヌーは3人が前、真ん中、後ろに乗るのですがこの中で1番重要になるところはどこでしょう?

カナディアンカヌー、楽しかった〜

答えは後ろです!舵取りの役目になるので1番重要になります。それと同時に1人で舵を取らないといけないので大変な役目でもあるそうです。僕は前と真ん中にしか乗らなかったのでどれくらい大変か分からなかったのですが、見た感じとても大変そうでした。漕ぎ方はカヤックの時とそれほど変わらなかったので、少しの時間で思い通りにカヌーを動かすことができるようになりました。最後に、カヌーを使って少し上流まで行き、川の透明度の調査と伏流水について学びました。透明度は基本的に上、中、下流ほとんど変わらずとても高いのですが、僕たちが観察したところは他の透明さと違い本当に無色透明でした。その原因は伏流水にあるそうです。伏流水とは河川の流水が河床の地質や土質に応じて河床の下へ浸透し、水脈を保っている極めて浅い地下水のことを言います。伏流水は、地中で自然のろ過が行われるため、表流水に比べて水質が良好で安定しているそうです。なので、もともと綺麗な銚子川の水がさらにろ過されて無色透明になったのではないかと思いました。
2日目はかなり大変な実習だったけれど、楽しさの方が上回る実習となりました。

最後に
今回の実習も初めて体験したことが盛りだくさんでした。2日目の雨の中の実習も初めは嫌だったけれど、気づいたら雨も忘れるくらい川遊びに夢中になっていたし、振り返ってみると雨の中、カッパを着て川辺を歩くことなんて自分からは絶対にしないし、あまり経験できないことだなと思い、とてもいい経験になったのではないかと思います。また、キャンプをしたり、川で遊んだりすることは僕の中では夏休みにする行事のようなものだったので普通の土日で貴重な体験をすることができてとても嬉しかったです。

本当の最後に、上の方で言っていたフィールドミュージアムのネタとして、僕は子供から大人まで「へぇ〜、そうなんだ!」となること間違いなしの「伏流水」を提案しようと思います。普段何気なく流れている川の水がどこからきているのか、どうやって流れてきているのかを学べる良い機会になるはずです!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

次回は9月中旬に実習があるのでまた会いましょう〜


☆校長先生(田上至さん)の紹介です。
今回の実習でキャンプinn海山を使わせていただきありがとうございました!

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