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【世界遺産探訪】昌徳宮、宗廟 〜 韓国ソウルの歴史と美、そして食文化をめぐる旅

今回ご紹介するのは、ソウルの中心部に位置する昌徳宮(チャンドックン)と宗廟(ソンミョ)は、韓国の歴史と文化を象徴する二つの世界遺産です。
これらの場所を訪れることで、韓国の豊かな伝統と、その歴史的背景に触れることができます。
ふたつの世界遺産の魅力をわかりやすく解説するとともに食文化にもふれていきます。
ソウルは個人旅行で初めて海外に行く人にもおすすめです。


概要

  • 登録名:昌徳宮(チャンドックン)

  • 登録国:大韓民国

  • 登録分類:文化遺産

  • 登録年:1997年

  • 登録基準:(2)(3)(4)

昌徳宮の世界遺産サイン

  • 登録名:宗廟(ソンミョ)

  • 登録国:大韓民国

  • 登録分類:文化遺産

  • 登録年:1995年

  • 登録基準:(4)

宗廟の世界遺産サイン

世界遺産登録基準
(2)建築や技術、記念碑、計画都市、景観設計において。ある期間または世界の文化圏内での重要な価値観の交流を示すもの。
(3)現存する、あるいは消滅した文化的伝統または文明の存在に関する独特な証拠を伝えるもの。
(4)人類の歴史上において代表的な段階を示す、建築様式建築技術または科学技術の総合体、もしくは景観の顕著な見本。

すべてわかる世界遺産大事典〈上〉

昌徳宮と宗廟はソウル市内の地下鉄を利用することでより安価に観光することができます。
しかも地下鉄のチケットを購入するタッチパネルの券売機は、ほとんど日本語対応してますのでぜひ利用してみてください。
チケットはタッチタイプのもので、目的駅の改札を抜けるとデポジット(預け金)の払い戻し機があります。

ソウル市内の地下鉄チケット

昌徳宮:韓国の伝統美を体現する宮殿

進善門
屋根の上の西遊記

昌徳宮は、1395年に朝鮮王朝の第3代王・太宗によって建てられた宮殿です。
この宮殿は、韓国の歴史において非常に重要な役割を果たしてきました。
昌徳宮の最大の特徴は、その設計において自然環境との調和が重視されている点です。

自然との調和が美しい

宮殿は、山や川の地形に合わせて配置されており、直線や左右対称のデザインを避け、自然の美しさを最大限に引き出しています。訪れる者は、この宮殿で韓国の伝統的な美意識を感じることができるでしょう。

秘苑:昌徳宮の隠れた宝石

秘苑

昌徳宮には「秘苑(ビウォン)」と呼ばれる美しい庭園があります。この庭園は、王室の人々が自然を楽しむために設計されたもので、静寂と美しさに満ちています。自然と調和した景観が広がる秘苑は、韓国の庭園文化を体感できる特別な場所で、池や木々、小さなパビリオンが点在してます。この庭園を散策すると、過去の王族がどのように自然を楽しんでいたかを垣間見ることができます。

宗廟:朝鮮王朝の魂が宿る場所

宗廟入り口
宗廟のチケット後ろのインフォに日本語案内の時間も書いてます。

宗廟は、朝鮮王朝の王と王妃の位牌を祀るために建てられた神聖な場所です。儒教の影響を受けた宗廟は、1394年に建設され、祖先を敬う精神を大切にする朝鮮王朝にとって、非常に重要な役割を果たしてきました。

宗廟 園内
宗廟正殿は現在改装中 2025年5月まで

宗廟は、そのシンプルで荘厳な建築様式が特徴で、厳粛な雰囲気を持つこの場所は、韓国の儒教的伝統を理解する上で欠かせない場所です。

園内にある休憩所も雰囲気がありあます。

どちらの世界遺産もガイドツアーがあります。日本語のガイドツアーの時間があるのでぜひ利用してください。
より一層世界遺産の価値を体感できます。

ソウル文化遺産サイト(日本語)
ソウル市観光情報公式ウェブサイト(日本語)

番外:南大門市場 〜 ソウルの食文化と活気を体験

世界遺産観光がおわったら活気ある市場で食文化も体験しましょう。

南大門市場

ソウルの中心に位置する南大門市場は、韓国最大の伝統市場として知られ、訪れる人々に韓国の食文化と日常生活を体感する機会を提供しています。
現在でも地元の人々や観光客に愛され続けているこの市場は、14世紀に朝鮮王朝が設立したもの。
市場には、色とりどりの野菜や果物、魚介類、そして韓国料理の屋台が並び、食文化の豊かさを感じます。
南大門市場を訪れたら、ぜひ「ホットク」や「トッポッキ」などの韓国のストリートフードを味わってみてください。
ホットクは甘いシロップが入った韓国風パンケーキで、寒い冬の日にぴったりのスナックです。
個人的には野菜バージョンの「ヤチェホットク」がおすすめ。

ヤチェホットク

一方、トッポッキは、辛味の効いた甘辛ソースで煮込んだ餅料理で、韓国の代表的な屋台グルメです。

トッポッキ

市場の活気と共に、韓国の食文化を楽しむことができます。

韓国の食文化:伝統と現代が融合する味覚の旅

韓国鍋料理

韓国の食文化は、豊かな歴史と伝統に根ざしています。
家庭料理である「キムチ」や「ビビンバ」をはじめ、韓国料理は味のバリエーションが豊かで、食材の鮮度と栄養バランスが重視されています。
特にキムチは、発酵食品としての健康効果が高く、韓国の食卓には欠かせない存在です。
また、韓国料理は、その季節ごとの食材を生かした料理が特徴。
春には山菜や野草を使った料理が、夏には冷たい麺類やスープが、秋には新米と共に楽しむ料理が、冬には温かい鍋料理が人気です。
こうした季節ごとの料理は、韓国の四季を味わう楽しみを提供してくれます。

注文もタッチパネル式で日本語対応の店も多いです

まとめ

今回ご紹介した昌徳宮と宗廟というふたつの世界遺産を訪れることで、韓国の歴史と文化に触れる特別な体験ができます。
また、韓国の食文化とその豊かな伝統を体感できるのが、南大門市場。
ソウルは、過去と現在が融合した都市であり、その魅力は歴史的遺産だけでなく、食文化にも表れています。
これらの場所を訪れることで、韓国の文化の深さと多様性を体感し、心に残る旅となることでしょう。
初めて個人で海外旅行をしようと思っている方にもおすすめです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の【世界遺産探訪】予定はペルー共和国「マチュピチュ」です。

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