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第53回社労士試験明日受験される方へ応援メッセージ

 いよいよ明日、第53回(令和3年度)の社会保険労務士試験が実施されます。

 社労士試験は夏の暑い日に毎年行われておりますが、今年は長雨の影響でいささか例年の気候とは違う気がします。試験室によっては冷房が効きすぎている可能性もありますので何か羽織るものを持参するのもよいかと思います。

 受験していたころを思いだすと、試験用紙が配られ、いざ試験開始となったとき、用紙を開く時の緊張感、開いた後の絶望感が思い出されます。
受験を終えた後、くたくたになりながらある意味開き直った気持ちで向かった駅...。
自分も受験生だったあの日を思い出しながら、明日受験される方へ、僭越ながら励ましの言葉を謹んでお送りいたします。

今まで本当に努力されてきたと思います。

あなたの力をあなた自身が過小評価してはいけません。必ず合格できると信じてください。

あなたにわからない問題は誰にもわからないと思いましょう。そんな難しい問題を作った出題者をあざ笑う心の余裕を持ってください。

資格試験の会場付近で、資格の予備校のスタッフが、開場前に「頑張って
ください」などと声をかけ資料を配ったりしますが、基本的に囲い込むための宣伝活動ですね。配られた資料のなかには予想問題などが掲載されている場合がありますが、それを見てわからない場合焦る気持ちがでてきますので、極力資料は受け取らないようにしました。
試験直前に追い込みしても仕方がありません。今までの自分の努力を信じましょう!

社労士試験は長丁場の試験です。
必要以上に力んでしまうと、体力や精神を無駄に消耗してしまいます。
試験前に、大きく深呼吸して試験全体を俯瞰し、最後まで集中力と体力が続くように心がけましょう。

午前の部(選択式)が終わると昼休憩をはさみますが、その休憩時間内に午前の部の選択式の答え合わせはしないようにしましょう。万が一間違いだらけと気付いた場合、午後の部に影響が出ます。自分では間違っていたと思っても正解の場合もあるのですからすべての試験が終了し、自宅に戻ってから確認しましょう。予備校などのホームページで模範解答が掲載されます。

 また、試験中は周りの受験生の解答する筆記用具の音や退出可能時間になったら退席する人がいて焦りに拍車をかけてしまうこともありますが平常心を心がけてください。退席する人は試験をあきらめたんだなと思ってください。時間いっぱい使いましょう。時間いっぱい使う人はできない人ではありません。もう一度解き終わった問題を見直したりする慎重派・堅実派なのです。これが合格できるかできないかの境目になることもあります。

合格した瞬間から、あなたの周りの人から寄せられる信頼や期待が大きく変わってきます。あなたの耳に入ってくる情報も変わってきます。道は突然開けます。

まだまだ時間は残っています。
ぎりぎりまで粘ることをやめないでください。
細かなことより以下のようなまとめをしてください。

時効制度横断

『時効制度には5年と2年しかない』
時効制度の過去問で引っかけ問題が出ています。注意してください!
下記のように平成18年問題でしょうもないような引っかけ問題がありました。5年はあっているのですが問題文をきちんと読んでくださいね。
前回の記事で「正誤判断をさせる箇所を見極めることが必要です」と記載したのは、このことです。

[国民年金法]
<問題 H18年出題> 
 給付を受ける権利は、その支給事由が生じた日から5年を経過したときは時効によって消滅する。

答え:誤り 「給付」を受ける権利ではなく「年金給付」を受ける権利の時効は5年です。
<条文>
 年金給付を受ける権利(当該権利に基づき支払期月ごとに又は一時金として支払うものとされる給付の支給を受ける権利を含む。)は、その支給事由が生じた日から5年を経過したときは、時効によつて、消滅する。

保険料その他この法律の規定による徴収金を徴収し、又はその還付を受ける権利及び死亡一時金を受ける権利は、2年を経過したときは、時効によつて消滅する。

受験生の「合格」を心よりお祈りしております。あと1日頑張ってください!



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