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2023 MOVIE RANKING

2023年に「劇場で」観た今年公開作を対象
劇場鑑賞 45回、自宅鑑賞 27本の Total 72本。
自分が思ったことを記録する年末恒例のアレということで今年も並べてみましたよ。

第1位 aftersun / アフターサン

第2位 バーナデット ママは行方不明
第3位 SHE SAID / その名を暴け
第4位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.3
第5位 ベネデッタ
第6位 ジョン・ウィック: コンセクエンス
第7位 キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
第8位 ベイビーわるきゅーれ2ベイビー
第9位 TAR / ター
第10位 ミュータント・タートルズ: ミュータント・パニック

第11位 市子
第12位 SAND LAND
第13位 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
第14位 首
第15位 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
第16位 怪物
第17位 ザ・ホエール
第18位 アラビアンナイト 三千年の願い
第19位 スパイダーマン: アクロス・ザ・スパイダーバース
第20位 ナポレオン

第21位 逆転のトライアングル
第22位 トランスフォーマー ビースト覚醒
第23位 エクソシスト 信じる者
第24位 クリード 過去の逆襲
第25位 クライムズ・オブ・ザ・フューチャー
第26位 バービー
第27位 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
第28位 ゴジラ -1.0
第29位 Pearl パール
第30位 アントマン&ワスプ: クアントマニア

第31位 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
第32位 ノック 終末の訪問者
第34位 マーベルズ
第35位 ミッション:インポッシブル / デッドレコニング part1
第36位 暴太郎戦隊ドンブラザーズ  VS ゼンカイジャー
第37位 ヒトラーのための虐殺会議
第38位 バビロン
第39位 君たちはどう生きるか
第40位 ミーガン

第41位 シン・仮面ライダー
第42-43位 美少女戦士セーラームーン Cosmos 前編・後編
第44位 ザ・クリエイター 創造者
第45位 ワイルド・スピード / ファイヤーブースト

ここ2,3年に比べるとすっかり映画館に行く習慣が戻りまして昔と同じくらいのペースで通えたことがまずまず良かった一年となりました。
テレワーク終わりに車出してでも行こう!と決意した昨年末、ちゃんと達成したと思う。
趣味って不思議なもので、趣味のくせに変な感じするけど、やっぱある程度意識して「やる」ことにしないと疎遠になってしまうもので。

以前友達に指摘されて気づいた通り、父と子の話は昔から好む傾向があってaftersun 1位はたぶんそれもあるんだけど、
ものすごい暗い背景にやがて回帰していく話ながら、画面上写ってる画は基本的にとりとめのない、何ならずっと明るいものしか出てこない、ただしラストカット以外。
つまるところ、こちら観る側の想像力と読解力を信頼して成り立ってるということに尽きると思う。
脳内で情報をかみしめながら、気持ちを想像しながら観る、という効力が観終わった後もずっと続いてしまう感じ?
1回して観てないのにあれから半年間ずっとこの映画を観てたような気がしてる。心に残った度でいうと圧倒的だが、その理由はこの構造にあると思う。
クライマックスのお父さんと踊るシーンめっちゃいいしな。あとで考えると。人によるかもしれないけどオレこのシーンは「あとでお風呂とかで思い出して泣きそうなる映画のシーン」トップクラスかも。

2位のバーナデットこんな推す人もしかしたら他いないかもしんないけど、これはまさに自分のツボを突かれた感じ。
「前向きにな気持ちになれる映画100」とかよくあるけど、何をもって気分切り替えられるかって個人個人で機微が細かくて100人いたら100本あると思うわけ。
でオレはこれだなって1本だったバーナデット。
人の悩みって全然理解できないもんだから、ってのをまず前提にしてるところが誠実だと思う。
どんな恵まれた人もそいつなりの独自の苦境があって、それはわかんないしどうもしてやれないよと。
ただ「わかんないけど今あいつとにかく大変なんだってことだけ、それだけとにかく100わかれ」って話だった。逆にいうとそれ以外するな、とも取れる。
結末がたしかに奇跡みたいなハッピーでラッキなーなことになるけど、それは非現実的じゃんと思うかもしんないけど、オレはそこじゃなくてその手前、
隣人とか娘とかボートで会う人とか、彼らが「あ、この人なんかわかんないけど大変っぽいのかな」”だけ”を察知する様、そこにリアリティがあるから普遍的で素敵な話になってるんだと思った、よ。

ていうのを1本1本やってると年が明けてしまうが、SHE SAIDはとにかく凄かったとだけ。
ただ、権力に屈しないぞ!ってできる人いないと思った。てかそう思っといた方がいい。割に合わないこんなの。
善き人間でいたいと思うならば個人で戦うことじゃなく「権利を黙々と行使する」ことに尽きる。
話逸れるけど、だから選挙とか行くべきなんだよな結局。あんなの行く奴が一番、権威側からしたら迷惑なんだから。権利を行使するなんてとんでもない反日だとでも思ってるでしょう。
政府とか国とかだけの話じゃなく、権力というもの全般に言える性質だと思う。
全員そのまま寝てろ。お、うるさいお前は金やるから寝てろ、いくらほしい?という輩を二度と立てなくなるまで告発する勇気ある人々の実話だが、
なんのために?「自分のあとに続く被害者を産まないために」

やーでも映画いっぱい行けて満足度が全然違うな去年までと。ていうか充実度が。家で観たのも結構よかったし。
なおベネデッタ、ジョンウィック4、キラーズ、TARは普通に超面白かったし完成度エグかったと思う、内容もしっかりしてた。
もう一回観たい、ていうかすぐ観たい。何回か観たい。
アニメ(はあんま観ないけどオレ観たやつは)今年よくて、特にSAND LANDが期待超えしてたのもあって(特にあげるなら脚色!)スパイダーバースを敢えて抑えて推そうと思ってたときもあったけど、再考してたら最終はタートルズになってました。これはもう世界観の好みの問題かな。選んでるHip Hopの曲とかも全部良かった、好き。
インディジョーンズは10位とかその辺の「上位勢の区切り」に入れたかったが、どうしても溢れてしまった。
インディそこまでじゃなかったていうのも正直あり、振り返ってみたら結構寂しい感じだったが、でも最初30分くらいの「令和のこの時代に劇場でインディジョーンズの新作を観ている…!!」高揚感が凄くて捨ておけない。
名作ではなかったかもしれない、名作であって欲しかった、、、でも!という気持ち。

去年は『己の過去の選択と決着する』という切り口をテーマにTopが集まった感があったが、今年はすっかり気分が違って、強いていうなら『横の人を見る』って感じだったかと思う。
周りのみんなへの思いやりが…新たな出会いを一期一会を…全員野球One for All…とかそういうのは苦手なので、てかもうそういうのは無理なので、
せめてごく身近な人、いま横にいる人のことだけは想像できるようにありたいと思う。
優しさって想像力ですからね。
これ、今年は光栄にもなんと2回も、友人・後輩の結婚式でスピーチを任せてもらったのだけど、なんて言おうかな~うーん、、と考えに考えた中で浮かんだ言葉だったけど、これもそんな今年の映画を見てる中で自然に感じた結論でした。

来年はあれが公開されます。私の人生でベストの映画「マッドマックス 怒りのデスロード」の正統続編たる1作「フュリオサ」が…!
おそらく2024年の1位は99%この映画になる気がするが、でも他に思いがけない1作がある可能性も絶対あるので期待してまた劇場へ通いたいぞ!

今年もお世話になりました。暦のおかげで、多くの人に会え、昔の自分の習慣も取り戻すことができ、久々にいい時間を過ごせる有意義な年末でした。
良いお年を*


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