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ホントみたいなウソの話

時事ネタやスピ系情報のSNSでの拡散やnoteへの投稿の際は、出来るだけ一次情報を確認するようにしているのですが、下の記事を書いたときはそれが抜けておりました。

日本人であることの意味 4 言葉の魔力|Takahiro@明け方の民の調べ (note.com)


最強のパワーワードと言われている文字

パワーワードと言われている、この文字に触れた内容の記事です。

「そしじ」と読む漢字っぽい字

意味は、人間としての個の存在意義や役割の概念、『愛』『感謝』『調和』

だそうで、強いパワーワードであることから、戦後GHQによって奪われて、今は誰も知らないし使っていないと言われております。

だとすると、日本人にとって大変重要な言葉だと思いませんか?

念のため確認しました

実は先日、この言葉を楽曲の歌詞に取り入れることを思いつき、念のため調べておこうと思ってググってみました。

沢山の情報が出てきましたが、どれもこの漢字の画像と説明のみで一次情報にたどり着けませんでした。

前述の私のnote記事も出てきました。( ´∀` )

そこで戦前の辞書を閲覧できそうな国会図書館などで調べてみようとしましたが、結局ウェブで閲覧することが出来ず、古本屋から辞書を購入して調べてみることにしました。

昭和16年の『広辞林』が本日届きまして早速「そしじ」があるか調べてみました。

古本屋で購入した昭和16年の広辞林

大東亜戦争が始まった昭和16年の1月に発行されておりますすので戦前の出版物です。

古本屋で購入した昭和16年の広辞林

色々な方の情報によると「そしじ」は戦前に普通に使われていた言葉ということですので、もしそうならこの広辞林に必ず載っているはずです。

昔の辞書にあるのか?

本当に載っているのでしょうか。

「そしじ」という言葉が存在したのならこの箇所に載っているはず

見慣れない「ゑ」みたいな字は「し」と発音するのだと思いますが無視しても大丈夫です。

普通に読める「ソシオロジー」から「そして」までの間にあるはずですが、「そしじ」という言葉は見つかりませんね。

わざわざ話を作って漢字まで作ってウソを広めるような人はいないだろう、という私の考えは甘かったようです。

世の中には意味不明な奴がいる

「そしじ」は作り話でした。

あの記事を読まれた方、申し訳ございません。

それにしても、どうしてこんな漢字まで作ってウソを広めようとするのでしょうか。

その意図は分かりませんが、世の中には陰謀論やスピ系の情報が好きな人が飛びつきそうなネタを作り出して広めようとする人間がいるということなのだと思います。

ですので、性善説に立ってきっちり調べもしないで情報を拡散することは厳に慎まなければならないと思います。

それと、私みたいに人の話を信じて記事にしてしまう人が多いようですので、多くの人が書いているから正しいだろうという考えも間違いです。

そこも注意点ですね。

反省

ちなみに、「『そしじ』なんてウソだよ」という記事はありましたが、私のように古い辞書で調べた人の記事は見当たりませんでした。

みなさん、きっちり裏を取りましょう!

おしまい

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