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【中薬を故事で学ぶ】 霊芝の故事 〜美しき霊芝の悲劇〜

霊芝はもともと天蓬元帥の娘で、天の規則に違反したため、処罰を受けて草に生まれ変わりました。

霊芝は特に美しく、沈魚落雁(魚が沈むほどの美しさ)、閉月羞花(月を隠し花を恥じるほどの美しさ)という言葉でも足りないほどでした。

玉皇大帝は三宮六院を持っていましたが、そこにいる妃たちの中で彼女に匹敵する者は一人もいませんでした。

ある日、玉皇は天蓬元帥を召喚しました。

天蓬元帥は自分が何か悪いことをしたと思い、恐れおののきながら金の宮殿で跪き、玉皇に何のために召されたのか尋ねました。

玉皇はいつもの厳格さを改め、笑顔で話し、天蓬の娘を一万一番目の貴妃として迎えたいと言いました。

天蓬元帥は喜び、娘を迎えるための日を早く決めてほしいと願いました。

玉皇は喜び、天蓬に厚い褒美を与えました。

天蓬元帥は家に帰り、霊芝に喜んでこの話を伝えました。

彼は娘も喜ぶと思っていましたが、霊芝はきっぱりと拒否しました。

霊芝:「父上、あの玉皇がどんなに高貴な地位にあっても、実は悪事を働く軽薄な好色者です。彼の後宮には多くの妃がいますが、幸せな結末を迎えた者はほとんどいません。父上に少しでも娘への愛があるのであれば、私を虎の口に突き落とすようなことはしないでください。」

天蓬元帥は夢にも思わない出来事が娘によって消え去ってしまったと感じました。

天蓬元帥:「愚かな子よ!お前が宮廷に入れば家全体が恩恵を受けることが分からないのか?この貴妃の地位は王母の妃たちよりも低いかもしれないが、お前が恩寵を求めれば前途は揚々だ。命に背くなら、玉皇は決して許さない。我々一家の栄光と富を、お前は台無しにするのか!」

そう言っても聞かない霊芝の態度をみて、彼は女中たちに霊芝を軟禁させました。

軟禁された霊芝は日夜泣き続け、深い悲しみに暮れていました。

彼女は自分の父親が娘を売って名誉を求めるような人間であることをよく知っていました。

そんな人が心を改めることを期待していませんでした。

彼女は警備が緩んだ隙をついてこっそりと抜け出しました。

玉皇はこのことを知り、激怒しました。

自分の地位と名誉を守るため霊芝に厳しい罰を与えました。

玉皇は「霊芝を仙界から追放し、孤独な山野の小草に降格させる。

彼女が肥沃な土地に落ち着くことを許さず、再び配偶者を選ぶことも、普通の草のように体を覆う外衣を持つことも許さない。

孤独に一生を送り、裸の茎を晒して生きろ。

彼女がこのような生活を死にたいほど嫌いになり、悔い改める決意をしたときに初めて赦しを与える!」と宣言しました。

それ以来、霊芝は人間界に根を下ろしました。

これはもちろん神話のお話しです。

おしまい


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