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【中薬を故事で学ぶ】 淡秋石の故事 〜秋露と童子尿のケミストリー〜

ある秋の日、豆腐屋が豆腐作りに使う石膏を外に置いたまま、他の仕事に忙殺されていました。翌朝使おうとしたら、石膏の一部が固まっていました。豆腐屋は急いで調べると、7歳の息子がもじもじしながら隣の子どもたちと石膏におしっこをしたことを認めました。

豆腐屋は激怒し、「この無知な子め!そんなことしたらもう使えないじゃないか!今日は何で豆腐を固めるんだ?豆腐が作れなくてお前ら何を食べるんだ?」と怒り心頭に発しました。一掴みの石膏を息子の口に押し込み、「今日商売ができないから飯もない!これを食べろ!」と言いました。

子供は大泣きし、疲れて眠ってしまいましたが、目を覚ましたら、何日も悪化していた口内炎が治っていました。豆腐屋は非常に驚きました。秋の露と童子尿を受けた石膏は、良薬になったのです。

その後、この薬は「淡秋石」と命名されました。

おしまい


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