見出し画像

効果的なサッカーノートの書き方のススメ


学生時代、サッカーをしていた方なら誰もが書いていたであろう「サッカーノート」

強制されていた方も、自主的であった方も何を書いてましたか?

かくいう私は「その日のメニュー」や「振り返り」についての記載で、その日起こったことの分析が主だったように感じます。

このご時世便利になったもので、私たちのクラブでは「アプリ」を使ってサッカーノートをつけられるものを活用しています。

(文字を書くことが大事だ!という論争は一旦置いておいて、サッカー界も時代にマッチしていこうということですかね。ご家庭の方針はあれどどうせ今の中学生なんて暇さえあればスマホいじってますし。)

クラブではIDP(Individual Development Plan)の導入を進めており、U13の選手にはfundamental ability(基礎能力)として各技術や個人戦術の詳細を項目ごとに分けて、「どうするべきか・どうあるべきか」を提示しています。
定期的な面談では自己評価を数値化してもらい、更に指導者からの他者評価を数値化することで、選手とのすり合わせも行っています。
(残念ながら私独自のものではなく、クラブに帰属するものなので、ここでは内容の詳細などは明かせませんが)

選手にはアプリを使って、それぞれfundamental abilityの内容を基に自身のプレーを振り返りをしてもらうよう指導しています。

従来のようなゲームやトレーニングの感想や分析についても推奨はしています。強制はしていませんけどね。

今日は、そのサッカーノートの書き方に対する自論です。
(私の自論というよりは、クラブから求められていることを自分が成果として感じ、選手に求めているという方が適切かも知れません)

選手にはサッカーノートをつける際に、まずは【目標】を決め、それについて【トライ】し、終了後に【分析をする(サッカーノートで振り返る)】よう指導しています。

ガムシャラに走るのではなく、目標を決めてきちんとその道に沿って走ることで、正しい分析と振り返りができるのではないかということですね。

中には私がトレーニング中指摘したことに対して記載し、「これ絶対後付けで目標設定したやろ!」と思うことも多々ありますが。笑

実際に前期担当したU15の選手の中には、こちらが求めていることをしっかり理解し、目標設定→トレーニングでのチャレンジ→振り返りというサイクルをきちんと作った選手が、シーズン当初はレギュラーで出場していなかったものの、中盤には大きく成長し主力になったという事例もありました。
(もちろんそこには成長期による身体能力値の影響や、彼自身の折れない素晴らしいパーソナリティがあったことは付け加えておきます)

話は逸れますが、私は選手に対して「チームのトレーニングの目標と個人の目標は必ずしも一致しなくていい」と伝えています。

例えば、コーンドリブルを行う際に使う足やタッチの指定はしますが、個人の今の目標が「逆足を使えることになる」であればずっと逆足ばかりやっていても、タッチが違ってもいいよという感じです。
(あまりにもトレーニングの成立や内容に対して正反対のことをされても困りますが、そこは良い塩梅で。そもそもサッカーは答えがないスポーツですからね。ただU13は「ボールを1人1つ使って」というトレーニングが多いので、主にはそういうときに求めています)

1v1の守備で抜かれないようになる!!
が目標なら、その日のトレーニングは守備だけやっててもいいと思うんです
(逆に攻撃だけするは好きなことだけしているになるのでダメですね。笑)

本来は「逆足を使えるようになる」目標を設定する中で、「普段なら利き足に持ち替える方がプレーの精度は上がるけど、今日はそのまま逆足でパスすることにチャレンジしてみよう」みたいなものが理想です。
それが将来的に「左右差が少なくボールを扱える(ボール操作の両脚性)」ようになればなお理想的ですね。

選手にサッカーノートをつける指導をしている皆さん、目標設定→トライ→分析のあるサッカーノートを1度取り入れてみることをオススメいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?