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笑顔は大事。

朝の通勤バス。ほぼ始発なので、終点まで座れる。ほぼ始発と書いたのは、厳密には始発ではないから。当たり前か。

で、始発とどう微妙に違うかと言うと、一人で座る座席と二人で座る座席があるが、一人で座れる座席が、半分程度埋まった状態でやってくる。

その残りの一人座席が、シルバーシート2席、車いす優先シート2席といった具合だ。

シルバーシートは、後からの乗客を考えると、なんとなく座りづらく、7時台の通勤バスに、車いすで乗ってくる人は、まず居ないので車いす優先シートに座り、居眠りしながら周囲をあえて見ないように、いつも乗っていた。(すいませんっす。)

いつもなら、あまり深く考えずに適当なYoutubeを選択して、イヤホンをさして突っ伏して寝ていた。

が、今月はパケットが上限に近い。速度制限がかかった後の激遅感を体験してからは、パケット量を気にしながら使うようになった。月末まで当分間がある通信速度制限は厳しいものがある。ので、適当にゲームをしながら、ソリティアを終了してからタヌキ寝入りを決め込むつもりだった。(こら)

停留所に止まり、昇降ドアが開く。その人影は、ゆっくりと本当にゆっくりと乗ってきた。スマホを見ながらでも、杖をついているのが分かった。車いす優先シートは、残念なことに入口の真正面にある。その人影は、僕の座席の真横のポールをつかんだ。これは、どう考えても僕が席を譲る構図だろう。カバンを抱えて、シートから立とうとすると、その老婆と目が合った。年齢は恐らく70代か。

「どうぞ。」と席を立つと、ジロリと睨むように僕を見つめ、「いいんですか。」とか、「すいませんね」的な事を口では言いながら座ったが、僕から見た印象では、

「はよ。たたんかいっ!」か「私に譲るんが当たり前やろがいっ!」か「面倒臭そうに譲りやがって!」というテレパシーが出ていた感覚。なので、僕も心からあなたに座っていただきたいっ!という顔を作れず、ひきつった表情で席を立つ羽目になった。

人のせいにしてはいけないのだが、作り笑顔で「ああ~すいませんねぇ~ありがとうございます~」という状況であれば、僕も満面の作り笑顔で、「いえいえ。どうぞどうぞ。」と言えたんだけど。。。まことに残念。

やっぱりね。最初が肝心なわけですよ。心ではどんなことを思っていても、笑顔があれば、かなりのシチュエーションでも、無難に乗り切れる。こう思うわけです。あまりにも常にヘラヘラ笑っているのは変ですけど、ここ一番では、作り笑顔で構わないので、やっぱりニコリと笑ってほしいなと。

ええ。笑顔は大事なんです。決して僕の心が狭いという結論ではな~い!!!


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