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レコーディングの日々。ミックス編。

自宅レコーディングを極める。

アレンジやプロデュースの仕事が多い僕は、仕事に耐えうるクオリティで録音できるスタジオが家にあるというのはかなりの強みになる。

とはいえ、普通に作ると億単位で予算がかかってしまうので、ジャンルと用途を絞る。

僕のスタジオ“access art studio”はヒップホップ、モダンジャズに特化したサウンド。マイクとプリアンプもそれ用に揃えている。

そしてミックスはこのスタジオではやらず必ず外注すると割り切ることでかなりの予算削減が可能になった。

なのでうちのスタジオのコンセプトは妥協せず音楽をゆっくり安価に録音し、ミックスエンジニアに最高の素材を渡すということだ。

スタジオが稼働しだして4ヶ月ほど。すでにたくさんの音楽を作る機会に恵まれたが、
今回初めて僕のスタジオで録った素材がミックススタジオでミックスされた。

NYのトップスタジオのエンジニアに、録り音のクオリティを率直に評価してもらう。

反応は思ったより良かった。
もっとボロカスに言われると思ったが意外とプロスタジオと勝負できるくらいの必要十分なクオリティは保てているようだ。

やはり用途を細かく絞ったのが良かったようだ。

特に歌は全く問題なし。
Neumann U 87 Ai のマイクとNeveのプリアンプ。そして反響を調整したブース。

ちょっと温かみのあるボーカルになる。もちろんもっとバラエティ豊かな色々な音を録ろうと思うともっとたくさんの機材が必要だが、とりあえず一つの方向性から始める。

逆にいまいちと評価された録り音はドラムのオーバーヘッドと、ハイハット。

もっとも重要なキックとスネアが何も言われなかったのは嬉しい誤算だ。

オーバーヘッドはボーカルと同じNeumann U 87 Ai のマイクを使ってモノラルで録っている。

セッティングは間違えていないはずだが、やはりブースが狭く部屋の豊かな響きが録れないのが原因ではないかと言われた。

ハイハットはマイクを変えることで様子を見る。SM81というマイクをこれから試してみる。

スペースと予算の都合上今は口径の小さいドラムセットを使っているが、ハイハットはなぜか僕の好みで16インチの大きいものを購入してしまった。

ブースが狭いのもあり、14インチの通常サイズのもののほうが良い結果になるのではとのアドバイス。奥が深い.

せっかくなので、次のステップのために何にチャレンジすべきかも聞いてきた。

ミックスエンジニアが欲しがるものを知り、より作業しやすい素材を提供することで出来上がりのクオリティがより高くなるはずと信じている。

次のステップに必要な工程は

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