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【中小企業診断士試験】一次試験の勉強の進め方

自身が経験した、スマホでできるオンライン講座のSTUDYingの利用がベースとなりますが、一般的にも適用できる内容もあると思うので参考になれば幸いです。


中小企業診断士試験の勉強を始めてみたけど、勉強方法を悩んでいる方向け

勉強の進め方

問題を解くのを優先着手する

テキストを読んだり講義を受講するだけで身につく方は稀です。スピード問題集だったり、過去問を解くのをとにかく優先したほうが良いです。

最初は講座やテキストで何を言ってるか、何の意味があるのか全然わからないと思います。STUDYingで良かったのか?わかりにくいしつまらないと思うかもしれません。受験生あるあるなのですが、自分の選択した講座や勉強方法が良くないのではないかと疑います。私も不信感満載でした。

最初はぐっと堪え、問題に取り掛かって下さい。問題を解いて初めて講座で説明していた意味がわかってきます。

正答率50%にもいかず、自分のできなさ加減に凹むかもしれません。でも大丈夫です。みんなそんなもんなはず!少なくとも私はそんなもんでした。
解説をよく読んで、答えを覚えてしまっている状態で良いのでもう一回解いてみて下さい。
なんと90%近くいきます!

答えを覚えているので当然なのですが、なんとなくできた気になり、モチベーションになります。(私の場合ですが)

ただ、問題の解き方は工夫した方がより効率的ですので後述します。

問題の読み方のコツ

中小企業診断士試験の1次試験では、正誤判定問題が多いです。特に、誤りを見つけることが重要です。

  1. 問題文を1センテンスずつ区切って読む

  2. それぞれの部分が正しいかどうか考える

  3. 一つでも誤りがあれば、その選択肢は間違い

経営計画の策定に際して、将来の様々な場合を想定した複数のシナリオを描いて分析することによって、起こりそうな未来を確定することができる。

これを3つの部分に分けて考えてみます:

①経営計画の策定に際して
→ 前提条件の定義、正誤判定は難しいが誤りとは言えない

②将来の様々な場合を想定した複数のシナリオを描いて分析することによって
→ 前提条件の定義、正誤判定は難しいが誤りとは言えない

③起こりそうな未来を確定することができる
→ 確定できる or 確定できないで正誤がある。未来を確定できるとは言えないので誤り。

このように、文を分けて考えると、間違いを見つけやすくなります。テクニック的に感じるかもしれませんが、実際の試験でも役立つ方法です。

効率的な学習方法:4倍効率を上げる

問題を解くとき、正解を探すだけでなく、すべての選択肢について正誤判定し、その理由を考えましょう。これには大きな利点があります:

  • 4〜5個の選択肢すべてを考えることで、1問で4〜5問分の学習効果が得られる

  • 間違った選択肢からも多くを学べる

  • 選択肢の量分、4〜5倍の問題を解いたのと同等の効果が期待できる

例:平成25年の過去問

経営計画の策定と実行について留意すべき点に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア. 経営計画策定時に用いられる業績に関する定量的なデータを収集して分析することによって、新機軸の戦略を構築することができる。
イ. 経営計画になかった機会や脅威から生まれてくる新規な戦略要素を取り入れていくには、計画遂行プロセスで学習が起こることが重要になる。
ウ. 経営計画に盛り込まれた戦略ビジョンは、予算計画や下位レベルのアクション・プランと連動させるとコントロール指針として機能するようになり、戦略行動の柔軟性を失わせる。
エ. 経営計画の策定に際して、将来の様々な場合を想定した複数のシナリオを描いて分析することによって、起こりそうな未来を確定することができる。
オ. 経営計画の進行を本社の計画部門と事業部門が双方向的にコントロールすることは、事業の機会や脅威の発見には無効であるが、部門間の齟齬を把握するには有効である。

正解がイだとわかっていても、他の選択肢についても考えてみましょう:

ア:過去の定量的なデータ分析だけで新機軸の戦略を構築できるとは言えない。
ウ:上位の戦略と下位のアクションプランの連動は良さそうだが、柔軟性を失わせるというのは違和感がある。
エ:未来を「確定」することはできない。
オ:計画部門と事業部門の協力は、むしろ機会や脅威の発見に有効なはず。齟齬の把握だけでなく、より良い戦略立案にも繋がる。

このように、不正解の選択肢からも多くを学ぶことができます。

学習の進め方

STUDYingなどの教材を使う場合、1チャプター(約20問)ごとに区切って学習し、満足できる正解率になったらさっさと次に進みましょう。

  • 早めに全体を一通り学習することで、試験全体の雰囲気がつかめる。勉強計画を立てるためにも必要

  • 残りの学習量が分かり、モチベーションが保てる(例:半分終われば、あと半分やればよい!)

  • 7科目の全体像が見えてくる

最初は完璧を目指さず、まずは全体を把握することが大切です。

中小企業診断士試験の勉強は正直大変なものだと思います。でも、方向性を間違えずに一歩一歩着実に進めば、必ずゴールにたどり着けます。
諦めずに、(たまに諦めて)自分のペースで。皆さんなら、きっとできます!

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