変形性膝関節症について(評価編)
こんばんはタカボーです。今日は専門的な話も入ってきます。
膝OAを治療する上でやはり痛みの軽減、的確な評価、即効性のある治療が肝になります。今日は評価編ということで、膝OAの患者さんを基本的な評価とグレードに合わせた評価と推論をテーマに発信します!
はじめに
臨床現場で筋に着目することが多く感じられます。もちろん内側広筋の萎縮、マルアライメントによる大腿四頭筋、大腿筋膜張筋の過緊張、内側ハムストリングスや腓腹筋内側頭の短縮などアプローチの視点は様々です。
膝は靭帯依存の関節でありアライメントや脛骨の回旋が重要になります。様々なバリエーションを得て治療の幅を広げていきましょう!
整形外科的テスト(スペシャルテスト)
まず徒手的に評価をしていきましょう。膝周囲の筋の短縮・過緊張が原因なのか半月板、靭帯が問題なのか知ることが大切です。整形外科的テストだけでなくレントゲン・MRI画像などの所見を照らし合わせることも重要!
半月板の評価
前十字靭帯の評価
ラックマンテストのポイントはいかに患者さんがリラックスしているかがポイントです。疼痛で防御性収縮が入るとハムの緊張で精査ができません。オリエンテーション、、、重要です。
内外側側副靭帯の評価
チェックすべきは軽度屈曲位だけでなく伸展位の動揺があるかないか!!伸展位で緩いとLateral thrustが出現しているでしょう。厄介です、、、、
大腿四頭筋の伸展不全
大腿四頭筋の筋力低下だけで片づけられない問題です。筋力はもちろん出力する神経系の問題も把握しましょう。
関節水腫を評価
膝蓋骨不安定テスト
膝蓋下脂肪体の評価
レントゲン評価
ローゼンバーグでのX線所見で関節の狭小化が明白にわかる。ぜひDrに依頼を!
Qアングルを測ることで膝蓋骨外側脱臼の評価にもなる。
上図の左が外側、右が内側です。面白いのは外側は傾斜が内側と比べ少なくなだらかになっています。解剖学的にも外側に脱臼しやすい構造となっている。やはり解剖学を見直すと楽しい!!あ、評価の時は患者さんは不快感がでるのでマイルドに評価を!
徒手抵抗による簡易的評価
膝屈曲位から抵抗をかけながら疼痛の出現角度によって大まかな原因を予測できる。
Lateral Thrustを考える
Lateral Thrustは膝OA患者さんではよく診られ悩まされる問題です。メカニズムを理解し改善に努めます。
ポイントは大腿四頭筋の筋力低下はあるのですが
大殿筋と大内転筋と前脛骨筋を使えるようにする!DESU。
大殿筋・大内転筋で股関節の外旋誘導
前脛骨筋で脛骨内旋誘導を作り歩行時の外部内反モーメントを減らすことが治療のポイントになります。詳しくは治療編で記事にします!
これらの筋活動を賦活するためには歩行時の踵接地の獲得、Mts~Tst時の膝伸展可動域を確保することが重要です!!
最後に
色々とつながっていきますね!臨床推論と検証による効果が生まれるし、患者さんの笑顔で言われる「ありがとう」こそがまさにPTとしてのやりがいとモチベーションではないでしょうか!!
私たちはリハビリテーションにおける知識・技術を持ち合わせたスペシャリストであり、ジェネラリストです。日々、身体と向き合い本当に病気と闘っている方の身体マネージメントができる職種です。もっともっとPT・OTという職業が医療の分野で活躍でき、それに見合った報酬を得るべきだと考えます。
この記事が現場の先生方や病気と闘う活力になることを思い記事にしました。
さて明日も雨に負けず頑張りましょう!
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