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住宅展示場めぐりのコツ 裏

こんにちは。わんのつまです。今回は裏です!裏って楽しいですね。表より裏の方がワクワクします。家づくりには全く役に立たない情報を嬉々としてお届けいたします。タイトル詐欺ですみません。コツなどどこにも書いていません。読みものとしてお楽しみいただけましたら幸いです。

なお、表よりも更に偏った情報となっていますのでご注意ください。あくまで私がハウスメーカーに勤めていたころ体験した、あるいは感じたことについての内容となります。設計担当からみた住宅展示場の印象。だからなにかしら変なフィルターが掛かって屈折した情報となっています。

営業担当が初回接客時にやっていること

来場者の見極めと次回以降への種まきをしています。「この人確度高そう(契約してくれそう)」となるといやらしい営業は別の営業が接客していても横取りします。ぬるっと会話に混ざって主導権を握ってしまうわけですね。それを見た私はうわあ、て思ってました。自分には関係ないことなので見て楽しんで終わり。

再来場について

「住宅展示場めぐりのコツ 表」でも記載の通り、顧客情報はカルテで管理されています。2回目以降の来場だとお客さんには名前と電話番号だけお聞きしたりします。そしてカルテ検索して担当営業を調べ「再来場ありました~」と連絡します。話した内容も全て伝達。その手にぶら下げていた別メーカーの袋もしっかり記憶しています。そして、担当営業からお客さんに感謝の電話がいくわけですね。自分がいたところではそういう仕組みでした。お客さんが初回接客時の営業の名前を覚えてくれているパターンもあります。会いに来たよと言ってくれる方も中にはいらっしゃいました。うれしいですね。逆もありました。お客さんから「あの人には来たこと伝えないで」と拒否られることも。どんだけうざがられてるんだっていうね。

こんなお客は嫌われる

私の所感です。まあでも概ね総意なのではと勝手に思っています。マナーの悪い人間と感じの悪い人間は内心早く出て行ってくんねーかなと思っていました。これは日常の全てにあてはまるのではないでしょうかね。以下愚痴は続きます。気持ちがこもっているからやたら長いですよ。

マナーも様々ですが展示場に特化して申し上げると、はだしでスリッパっていうのはいかがなものでしょうか。これ、履くときに「あ、はだしできちゃったすみません」とおっしゃって頂けるならば「いえいえお気になさらず、どうぞお履きください」となって全然問題ないんですけど、無言で汚い足をスリッパにずぼっと入れられるともうドン引きです。その時点ではよ帰れとなります。私の場合は、ですよ全て。

お子様関連も色々ありますね。はしゃぐ、騒ぐ、全然OKだって子供だもの。親御さんがお疲れなのもわかります。だからって、丸投げしないで欲しい。打ち合わせが佳境で手が離せない状況になり得るのも重々理解しています。でも、子供と一緒に遊んでいるスタッフに一言「ありがとう」って声をかけて欲しかった。なにも片付けずに悠々と去っていくのもどうかと思いますね。おもちゃを1つ2つでもいいから拾って「すみません散らかして。お願いしますありがとう」これで良い。つまり、やってもらって当然ってのは何卒おやめいただきたい、ということです。展示場で進めようと思っていた仕事に何一つ手を付けることが出来ず(これは八つ当たりに近い)、よだれまみれのおもちゃを拭き、千々にちぎれた紙屑を拾い、バキバキに折られたクレヨンを片付け、虚無感にさいなまれる。定時などとっくに過ぎた時間帯の話です。本当に辛かったです。

全てに悪口言い散らかす人もいましたね。おたく何しに来たのみたいな。マウントとったつもりで鼻息荒く帰ってましたけど、こちらとしては一笑に付して終わりです。自分がいたところは木造だったので、その人は鉄骨礼賛してドヤっていました。はよ帰れ案件です。まあ色んな人がいるよねってことで。こういう人がはだしでスリッパを平気で履くんです。ここまでくると面白いのでスタッフルームでネタにされます。

あ、そうそう私は設計なので、契約前のプラン決定時や契約後の詳細打ち合わせに同席するためか、接客ヘルプで展示場に行っていた程度で頻度はそんなに高くは無いです。営業の人は日常的に大変だったんじゃないかな。おもしろネタももっともっとたくさんあると思います。

展示場のトイレにおしっこされて大変だったとか。クリーニング代がえらいことになったみたいです。展示場のトイレは配管つながってないから流れません。

契約行為を展示場ですることになったんだけど、ハンコ押す直前でお客さんが突然深く悩みはじめ3時間ソファで寝込んでるのを待ってたとか、終わったの深夜2時か3時って聞きました。ソファで寝込むってなにごと?

自分の担当だったお客さん(建築関係で展示場にも出入り有り)に聞いてめちゃくちゃ笑ったのがモデルルームから朝早く男女2人が仲良く出てきたとか。ベッドあるし穴場じゃん!と爆笑しました。あ、別のメーカーの話ですよ。大手の。

展示場の実は・・・

カメラがついている場所があります。たしか自分が設計した展示場は玄関・商談部屋・2階階段付近だったような。カメラの中には音声を拾えるものもあります。展示場内を見て回る際には特に気にしなくても大丈夫ですが、商談中の部屋にカメラがあることも。営業が離席中のお客さんの会話とかね、たまに上司が聞いている時があったからご注意っていうかそれってどうなのって思いますけどね。授乳の時はカメラの無い別室にご案内して誰も入ってこれないように扉の外に立って見張ってたけど、ほんとこれ注意です。誰かしらがアナウンスしてくれるとは思うけど、お前それでも営業か?ていうくらい気が利かない人間もいたので、ここを読んでくださった方はぜひ頭の片隅にいれておいていただけたらうれしいです。

もう1つ小話をば。こちらは無害なお話。玄関に靴を2足わざと並べていたりもしました。誰もいないところって入りにくいですもんね。「誰かいる。じゃあまあはいってみよっか」ってなる心理、とてもわかります。

スタッフルームについて

立ち入り禁止エリアです。どうなってるか、なにをしているか気になる方もいらっしゃるかと思いましてちょっとだけご紹介いたします。8畳程度の部屋に机・椅子・PC・ミニキッチン・ミニ冷蔵庫・レンジ・ホワイトボード・書類ラック・オーディオ・カメラのモニター・ハンガーパイプ・鏡・プチ収納庫など、そのあたりが置いてあります。ホワイトボードの下に営業の名前が横並びで書いてあり、四角いマグネットで契約数を積み上げてました。

アシスタントさんが展示場の営業時間中は常駐していて、営業担当はいたりいなかったりします。他店の営業や設計が来たりもします。営業のトップが来るとめっちゃひりつきます。えぐい契約がある時などに来てましたね。ピリピリな空気感がだるかったんで私は外に逃避していました。アシスタントの方は優雅なマダムだったり息つぐ間もなくしゃべり続けるおばちゃんだったり、個性強めでした。アシスタントさんはみんな素敵で良い方達ばかりでしたね。ブラックだった故に心身もろとも死んでいたので癒されまくりでした。

そして、部屋ではなにをしているかというと、仕事・雑談・食事・休憩。仕事は、営業の人は電話と説教(したりされたり)、あとは…なにしてたかな。しゃべってばっかだなという印象のほうが強いです。誰かがやらかした話や社内恋愛の噂、やばいお客、誰それがやめるらしい、などなど。下ネタばっか話してるおっさんもいましたけどこのご時世でどうなったことやら、まだいるのかな。

自分がいたメーカーは別の場所に事務所があり、各展示場にスタッフルームがありました。展示場に営業が待機していたりするが出入りが激しい。そんな感じでした。事務所を構えずに展示場のスタッフルームを事務所としているところもあるようですね。

人員構成

展示場には営業担当3~4名とアシスタント1名(2,3人でシフト。繁忙時は全員出勤)が割り当てられていて、年度ごとに一部異動がありました。店長・中堅・中途・新卒採用若手、この組み合わせが多かったです。メーカーによっては営業兼設計のところも結構多いのでは?自分のところは設計は自社内の別部署でした。設計については完全外部のメーカーもありますね。

おわりに

ひとつでも、へーおもしろ、というネタがあったならば幸いです。ここまでお読み下さりありがとうございました!

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